第14章 遠征
体内の魔力操作、及び魔力集中による身体能力の強化…
それはベースとなる身体の力及び速度を、文字通り倍加させる。
アイズ「ぐっ!)修業の成果」ふんす
必要箇所のみに魔力を集中、経時的に動きに伴って変化するその箇所のみへの魔力操作。
その完成形が目の前にあり、アイズ自身もまた確かな手ごたえを感じていた。
満足気に、今までにない強さを手にしたことを素直に喜んでいるようにも見えた。
ティオナ「すっごい!」
ティオネ「何今の!?」
レフィーヤ「今までよりも段違いですよ!?」
アイズ「ケイトのお陰//(微笑」ちらっ
ケイト「ん?」?
アイズ「…ありがとう、ケイト//」ぎゅっ←右手を取って握る
ケイト「ん?ああ!修業の成果、バッチシだったね^^//b」
レフィーヤ「え!?;何の修業だったんですか!?;」きょろきょろ←アイズとケイトを交互に見る
ケイト「風月流だよ。
体内の魔力操作、前に教えたでしょ?
状況に応じて『最適の動き』と化す「無駄もよどみもない動き」と、
それを見極めると同時に行える「行使速度」、身体と武器の双方を同時に自在に扱いこなす「技術」。
はっきり言ってそれしかしてない。
行雲流水の如く状況は絶えず変化する。予想だにしないことなんてそりゃ無数にある。
だから全身の最適な動かし方、武器との寄り添い方、活かし方を、その身に刻み込む。
目まぐるしく変わり続ける状況に対して、常に対応できる最適な動きを編み出し、実行し、打開し、切り拓く。
自然の流れに逆らわず、相手や様々なそれが巻き起こすそれを逆に利用し、加速させて強大な一撃と化して返す。
それが『風月流』だ」にや
ティオナ「なんか凄そう!」
ケイト「皆に光の粒のあの修業法やってもらってたでしょ?
あれはどこに攻撃されても咄嗟に対処できるようにする為のもの。
つまりを言うと、各々の体の筋肉のつき方で動きやすい型は人によって異なる。
だから自分の身体に合った動きやすい形を自覚させつつ、刻ませてもらっているってわけ」
ティオネ「なるほど。反復練習ね」
リヴェリア「そのような意図があったのか…」ふむ←顎に手を当て考え込む
レフィーヤ「あの…私、知りません;」挙手
フィン「第一級冒険者にしか伝えてないからね」←208ページ参照
こうして僕達は50階層に入った。