第14章 遠征
ケイト「うん!いい準備体操!
おまけに魔力も回収できたし、魔石もドロップアイテムも出た!
気力も十分!私の中では文句なし!!^^」伸び
気持ちよさそうに伸びをする中、そのケイトが出す何でもなかったような空気に我に返った。
ベート「……お前の魔力は底なしか?」
ケイト「んー。大分と溜まってきたよ!b(にや&ぐっ!)
人生の中では最高潮!
今では不壊属性のものだって魔力として喰えると思う!」キラキラ
拳を握り締めながらキラキラと瞳を輝かせるケイトに、僕らは揃って苦笑を零すばかりだった。
リヴェリア「頼もしい後進に育ったものだ」
フィン「まったくだ^^;」
ガレス「あっという間にわしらまで追い抜く有様じゃからの」溜息
ケイト「大群が来たら今度は私に任せて!
武器は闇派閥との遭遇時に温存しといた方がいいよ!」
フィルヴィス「…魔力が…全身から迸っている。凄い奔流…」たじっ
レフィーヤ「それがケイトさんの魔法なんです。
正確には『龍の力』の一端のそうですが」
アイズ「ドラゴン・ソウルを右掌の上、それも空中へ一部分だけ発動させていた」
ティオネ「その上での魔法だったのね」
ティオナ「まるで太陽みたいにあったかかったね^^」
ティオネ「バカティオナ。そんなお気楽な魔法じゃないわよ、あれは」
ティオナ「んー…でもさ…なんか、あったかくて安心しちゃった」微笑&キラキラ
『……』
ティオナ「見てて、こう…心がポカポカする感じ!^^//」にっこり
『…確かに』くす
苦笑交じりに同意を示して笑う中、壁からモンスターが生み出されてきた。
その位置はケイトの後ろ。
アイズ「待ってて」
次の瞬間、アイズは壁を足場に構えていた。
ケイト『力業も時には必要だよ。でも、それだけだと限界はある。
柔軟な立ち回りも必要となる』←179ページ参照
その頭の中には、ケイトの言葉が反芻していた。
アイズ「魔力集中で身体強化)
【目覚めよ(テンペスト)】!風(エアリエル)!!
(剣に全身の動きを添わせるように!)
リル・ラファーガ!!」
次の瞬間、出ようとしていたモンスターは潰れ、それごと直径5mの大穴が開いていた。