第82章 光芒(こうぼう)
ケイト「だって出たがってるならいいじゃない
悪い人じゃなさそうだし…出たがってる人がそうなのかは…それこそ結界に判断させればいいよ
あれ…?駄目?;」
フィン「はああああっ!;」
ティオナ「何ここすごーい!!」
アイズ「綺麗…」キラキラ
リュー「こんな都市が地底に実在したなんて」驚
アスフィ「驚きです」
ひとりずつしか通り抜けが出来ず、各々に反応を零していった
ケイト「でも…海底じゃなくていいの?
ずっと住んでたんでしょ?」
神職者「それはずっとずぅぅぅうっと大昔です
私達新世代は、ここが全てなのですよ
ケイト様」
ケイト「そうか…
名前も!」
神職者「ええ、神託で知っております
外の情報を取り入れる中枢部分だけは無事だったので…
緊急脱出等は壊れてしまったようですが」
ケイト「あ!だから出られなかったんだね!」
神職者「ええ
なのでこちらで文明を築き、時を待つことにしたのです」
黒髪の短髪で、優しそうな雰囲気を醸し出しながら、穏やかな声色で、彼は言った
神職者「後でお耳に入れたいことが」ひそ
ケイト「…」
神職者「一人で来ていただけますか?」
ケイト「………←眉顰め訝しげ
わかった」
そのまま王城に案内され、挨拶をした
食べ物は無数に存在する
武器も何でも可能
便利なことは変わらない
栄華のまま、だが地底以外に行き場がない
地底の全てがテランの地だ
だが…自然現象を抑えることは出来ん
抑えれば災害が起き、巻き込まれるのはこちらだったから
地底国にとっては噴火や地震は、人間にとっての生理現象のようなもの、それも止めたくても止められない類のもの――らしい
石造りの立派な城にて――
国王「観光させて欲しい
良き付き合いをしようぞ」
ケイト「はい!よろしくお願いします」真剣お辞儀
神職者「先達ながらお力添えになれれば、幸いでございます」お辞儀
つまり自分は先輩だぞという意味か
確かに神職としても、国としても、こちらの方が若輩者だな
ケイト「お心添え、感謝致します
付きましては、先立って観光させていただければ幸いにございます」
神職者「陛下…」ちらっ
国王「うむ、許可しよう!←満足気に微笑し頷く
外の料理が楽しみでなああ!
はっはっはっ!^^」
ケイト「ええ、存分に腕を振るわせます」顔上げ微笑