第82章 光芒(こうぼう)
頼む…ウルとグラ、アルとディを守ってくれ
そうして――
俺の身体から切り離した瞬間、精霊王の骨で出来た十字架がウルに案の定引っ付いていった
それに、4人を守るようにと祈りを込めた
一応皆にも伝えて許可は貰ってある
これで準備は万端…皆の身は、安全なはずだ
しまった…!
こっちの身の安全は考えてなかった!!;
……‥でも
ティオナ「あっはっはっはっ!^^」
アイズ「…//」くす微笑
リヴェリア「少しは落ち着かんか!!」怒
ガレス「がっはっはっ!
いいぞ!もっとやれ!!^^」
…‥(くす)
いいのかもしれない…
皆となら、きっと大丈夫――
そんな予感がした
優しく、温かな想いに包まれながら、時間はあっという間に過ぎて行った
ケイト「^^//」
『^^//』
皆と笑い合うこの時間が、本当に大好きなのだと思い知った…
守りたいと、強く願った――
指に嵌められた、20の指輪を、大事に、大事に、すぐ近くに、魂の中にしまいながら――――
光の祝福と、祝の宴と御飯とで、大いに盛り上がり…
そんな式の後…
石板の上中央についてる赤い宝石がチカチカと発光した
触れたらわかるような気がする
そう伝えて左手で触れると…
ずっ!←左手が石板に吸い込まれる
ケイト「え?え?」困惑←肘まで吸い込まれ動揺
ずずっ!!←肩まで吸い込まれていく
問答無用で吸い込まれていき、
通り抜けると――
ケイト「え?」
石畳の街、広大な国が眼下に広がっていた
上には太陽のような光源があった
エル「世紀の大発見です!!」キラキラ
ケイト「すげえっ!!何だここ!!?」
スタスタ←背後から歩み寄る足音
ケイト「!」ばっ!←振り返る
すっ!←跪き胸に手を当て頭を下げる
神職者だろうか…白いローブを着た人が、静かに俺の前に来ていた
神職者「予言でお待ちしておりました…
神託にて知りました…あなたが現れると、この地底から解放してくれると
ですが住めば都――すっかり住み慣れてしまって、出たがるものは少ないです
……(すっ)←顔を上げる
受け入れていただけますか?」
ケイト「わかった、優先して受け入れる」真剣頷く
神職者「感謝致します」恭しくお辞儀
フィン「いや待て!
そんな重要事項をそんないきなり!!?」飛び込んできた