第81章 結び
作者『あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します!』
・始祖神(創世神)の寝床
暗闇の中で無数にどこまでも広がる光り輝く星空が上下前後左右全体に張り巡らされた、何も無い空間で
その中央に、白い布が固まった状態で敷き詰められていて…その上で始祖神は横になって、包まれていた
全ての無数の存在と繋がれたまま…全てに力を常に送っているのが見て取れた…初見で、わかるぐらいに
実在化させる為に必要な力をずっと…無限大もの命が、寿命が、ああ(残り348年に)なるまで――!!(ぐっ!!)←歯噛みし両の拳を握り締め、悲痛に表情を歪める
当時教わった時のことも想起し、思い出した←4524ページ参照
周囲との仕切りは無く、開放的になっている
あちこちで沢山の魂が行き来していて、静かにしている
原初(元創世神)の跡を(記憶ごと)継いだ『原初の神々』もまた居て、寂しくないようにと周囲で気遣っているのが痛いほど伝わってきた
だから…代わってもらった、俺と……
実際に横になって、繋がれてみた感想
ふわふわとした寝心地だった
体を包み込んでくれているのも同じようなもので…
不思議な感覚だった…まるで、優しく温かな水に包み込まれているような安堵感があった(ほっ)←微笑
原初の始祖神以外が、胎内のようなものだとその時に教わった
最初の時に、俺が発現した創世神の膜と、原初の始祖神の創世神の膜同士が触れ合っても擦り抜けた
それは多分、まだ膜同士が同化してないから
すぐ傍に居ても、混じり合うことは無かった
だが…
始祖神の場所に俺が割って入り、始祖神が許可を出した瞬間……
ぶわっ!!←全身に覆い拡がり
ぎちっ!!←上から纏わり付く
それまで始祖神本体を覆い続けていた膜が突然、
こちらに主という認識が移行されたのか、纏わり付いてきた
俺が発現させたこちらの膜が守ろうとしてくれているのもあってか、影響も無く…さほど苦しくも無かった
だが――膜は、俺以外だと全て圧殺しようとしたらしい
その創世神の膜は…創世神の想いの結晶…
『繰り返すな――』
その遺言と共に創世神の親は、癌による消滅から自らを守った
だが…ひとりだけ生き残った、全て無になったことで、思った
思わざるを得なかった
『どんなものでも消えて欲しくは無い』――と