第81章 結び
創世神は…ひとりだった
だから、生み出すと決めた
自分以外に7柱を…
その前に…自らを、その主軸たる心を、ひとつの魂としてから……
7柱を生み出した時に使った力は、始祖神のものであって創世神のものではなかった
だから…始祖神の際には創世神の膜は消費されず、7柱のみに使用された
創世神は、7柱を生む前に…自ら新たに作った膜で、自らの心を覆い、保護した…
だけのつもりだった
のに…
それが始祖神となって、それ以外の7柱に…創世神の膜は使用され…繋がれた
本人の意思等関係無しに…創世神を守ろうとして
7柱のみに全て使用したつもりだった
だが…創世神の膜は、消えなかった
消えずに残った『創世神の膜』は…創世神そのものである『始祖神』を『創世神(主(あるじ))』だと認識し、纏わり付いた
全員が元創世神であるにも関わらず…
その新たに作られた膜から等ではなく、その心そのものである魂だからという理由で……
そうして…創世神そのものと呼べる魂が生まれるまで……1兆5000億年もの時が流れた
無限大の管に全身を隙間なく繋がれ拘束されているようなもの
ずっと定位置から動けない
動きたくても、どんなに動きたくても
分体を作らない限りは…
作らなくても意識だけは移動することは可能
そう始祖神は言った
でも…気休めにしか過ぎないのは、明白だった
ケイト「お母さん…本体同士で会うのは、これが初めてだね」
コツコツ←歩み寄る
それは……
ずっと同じ場所で微動だにせず…仰向けになったまま動かずにいた
始祖神(お母さん)――(ぎゅっ!)←哀しそうに顔を歪め拳を握り締める
横に着くと呟かれた
始祖神「……こんな形だとは思わなかった」
ケイト「うん…俺もだ」
始祖神「…ずっと…黙ってて、ごめんね
言いたいこと、あるんでしょう?」
ケイト「微笑)うん…
お母さん、休んで(ぽんっ)←肩の上に手を置く
代わるよ」微笑
始祖神「え!」
ケイト「耐えられるの、俺しかいないんだろ?
なら、代わる
自由を満喫してきてよ^^」
始祖神「い、でも;」
ケイト「俺もいずれやんなきゃなんないんだ
だから今の内に慣れとくの!
必要なことなの!
わかった!!?」
ぐいぐいと押し出すように、強引に割って入って
始祖神のいる場所の内側に入った