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Unlimited【ダンまち】

第81章 結び





禁則事項
・自分の勝手で、闇を使って、世界全体規模で何かを消滅させてはならない

力の悪用を防ぐ為、要らぬ影響を防ぐ為、建てられた法律だと、後に滅神から教わることになる


それを破れば白の国に囚われると

清浄神が集う、管理する国
管轄域となる異なる世界である



ケイト「人にそれをさせて、消滅させようとする魔術だ…

だけど…
それ(術式と既に拡がった闇)ごと…浄化(消滅)させたから、もう大丈夫だ」微笑

フィン「何を言っているんだ?君は…」

愕然とした表情を向ける僕に、
ケイトは光となり掛けていく中…なおも、言葉を紡いだ


フィン「待って」

ケイト「俺には消滅が相応しい^^//
さっき、あいつが言ったように…俺は要らない

禁忌だと知った上で、俺は使った
罪を犯した

だから…罰を受けないといけない
あのままだと世界も何もかも消滅する所だった…

だから…黒の神様の、捌く力を使った

それでも罪は罪だ
消滅で贖わなくてはならない

だから…言ったんだ


『行くぜ――皆(みんな)!!

(閃光のように!!)
一閃!!!!!』


あれは…全ての世界の俺に向けて言った言葉だ

俺は消えた方がいい」

フィン「……」震え真っ青


ケイト「そんな顔…
するなよ

誰かがやらなきゃいけなかったんだ…仕方ない


後始末も…皺寄せも…誰も巻き込んでない、死んでない、傷付いてない、消滅していない
消滅したのは…あいつが世界中に拡げた闇だけ

それを生み出す魔術だけ――


誰も犠牲にならなくてよかった

皆がいてくれたから、愛してくれたから、
こんな俺でも愛することが出来た
ありがとう

ごめんな…
(ずっと一緒にいるって)お前との約束…」
【禁則事項により】
ケイト「守れそうもない」

【隔離フェーズに移行します】

暗転した風景に白く文字が浮かぶ

頭の中に声が響く
ケイトの認識が最後に伝わる


震える手で触れようとする、だが…無理だった

光のように擦り抜ける中…


ケイト(さっき闇を世界全体に及ぼした人の特定が済んだか

次に伝えられる言葉(一言)で…
最後か)

チュ

フィン「!!」

僕へ唇を奪ってから


愛してる

そう口角を上げて笑った瞬間…

まるで…最初からいなかったみたいに



消えた――忽然と…物音も無く、立たず……


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