第81章 結び
反射された僕の技を受けて、僕諸共吹き飛ばされ、距離の置かれていた状態の中…それ(その変化、異変)は突如、起きた
後にわかったが…
ギルとは、網で捕らえ、突き刺すという他動詞
フォースとは力
つまり…突き刺すまでで、一つの技だ
闇に覆われた刀を振り上げ、彼に向けて振り下ろした瞬間、
闇が彼一面に広がり、それに捕らえられて拘束され、身動きの取れない状態になった
それに向けて…ケイトが身を乗り出し、走ると共に構えた
必殺の奥義を――
ケイト「行くぜ――皆(みんな)!!
ケイト&メリオダス&ダイ&ゼノン&李小狼&小狼達&剣心『ああ!!』
(閃光のように!!)
一閃!!!!!」
かっ!!!!!!!!
どおんっ!!!
触れた瞬間…辺りに光が立ち込めた
ケイト「片足はくれてやる…
眠れ――永遠に!!」
反射した技を左脛に受けた(足が千切れ飛んでいる)まま
突き刺さったままの霊体に対して、黒い闇を増大させ、叩き込む
そのケイトの技を受けて…
パリィン
何かが砕けた音がした…
と共に、怨霊が朽ち果て、霊体となって霊界へと昇っていった
ケイト「……‥
ごめんな」
最後に、ポツリと呟かれた
その言葉の意味を知るのは――まだ先のことだった
フィン「ケイト…?」
ケイト「……(くるっ)←振り返る
……」微笑
切なそうに、痛々しい表情で、笑い掛けられた
その意味を…まだ、僕は知らない
――わからない
ケイト「…
癌は…自分中心に振り回し、沢山の人々を死なせる
そして…世界に住む全ての存在を消滅に至らしめる
9割もの魂を殺し、消滅させ、二度と存在できないようにする…世界も、何もかもが……
だから…
後始末で、沢山の人の命を奪っても自分の罪だとは認識しない、繰り返すだけの魂が癌だから…
最後まで…そうならなくて、よかった
俺も…皆も…(くしゃり)←苦笑
誰も消滅しなくて済む…世界も、皆も…
一ついるだけで、世界が消滅してしまう
それが癌だから――
だから…そうなるような行為を取っちゃいないんだけど……
方法がいけなかったみたいだ
さっきのは…禁忌と呼ばれる手法で」
『……』
いやだ…聞きたくない!!
ケイト「…すれば……
この世界から消えないといけなくなる
罪となるものだ」