第81章 結び
ケイト「はああっ!!」
ごおっ!!!!
怨霊「!!はやっ」瞠目
ばぎぃっ!!!!!
渾身の左ストレートが決まった
僕が入る間もないぐらいに早くに、決着はついた
……――かに見えた
怨霊「ぐふっ
はっはっはっはっ」
首根っこを掴まれたまま、それは笑い声をあげた
ケイト「…何がおかしい?
(神の力は奪った
反撃の手は無いはずだ
(ぞっ!!)←青ざめ瞠目
なんだ…この悪寒は!!)
!!」ばっ!!←天を仰ぐ
怨霊「そう…
既に…もう、ほとんどの力は刻まれていたんだよ!!
この蒼穹の丘…この空にな!!!!」両腕を拡げる
一つの魔術に刻まれていた
それは一つの霊体を起点として展開されていた
その霊体とは――怨霊
その魔術式を見た瞬間、ケイトがピクリと反応した…
が、それに構っている暇はない
ばっ!!
次の瞬間、僕は迷うことなく動いた
魔術式を壊す!!
未だ高笑いを続ける男の胸元に向けて、槍を突き刺そうとした
バースト・ゼロ――←4246ページ参照
ケイト「ダメ!!!!」だっ!!!←槍が男に触れる間際(直前)、僕の方を向いて抱き締める
かっ!!!!!!!←天から黒い光が差す
どぉんっ!!!!!!←落雷
バチィ!バヂヂヂヂィッ!!
それには反射式も組み込まれていた
神の力であっても何であっても跳ね返す術式が――
それに気付いたのは…
フィン「くっ…
ケイト!!」
撃った後だった――
僕へ跳ね返ってきた僕の技を、僕を庇って背に、それももろに食らった
フィン「君はどうしてこんな無茶!
くそっ!(僕のせいだ…
とんだ大失策だ!!」
スタント・ゼロで回復させる中…彼はなおも笑った
怨霊「もう発動するぞ!!!
世界の終わりだ!!!(闇が世界全体に向けて拡がっていく)
さあ選べ!!
俺が消えるか!!
世界が消えるか!!!」
ケイト(もう…これしかないのか)
怨霊「はっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」
ケイト「もう…迷っている間は無い)
言っただろ…
「俺には…消滅が相応しい」と」ずっ!!!
突如、煌々と光っていた光が…
――暗転する
纏っていた光が闇となって、辺りを包む
フィン「!!(瞠目)
ケイト…?」愕然
ケイト「モード…堕天!」
『!!』
ケイト「ギルフォース」刀を闇で覆う