第14章 遠征
フィン「これから18階層に入る!
18階層から出た後は予定通り50階層まで馬車と並行しながら直行。
帰り道では馬車で進む。モンスターパーティーに遭遇すれば打って出る」
ケイト「わかった!」こく
アイズ「ケイト」
ケイト「?何?」
アイズ「ケイトがパルゥムって…本当?」
ケイト「…ええええええ!!!?;」ずがぁん!!←数秒ほど脳が追いつかず呆け、衝撃と共に我に返った
リヴェリア「ああ。本当だ」
ケイト「ええええええええ!!?;」
フィン「ああ。
契約が締結された時に街の使者に裏は取った。間違いないよ^^」
ケイト「えええええええええええ!!?;
どういうこと!?説明して!!;」ぐいぐいっ←寝耳に水、フィンの両肩を掴んで揺すってる
リヴェリア「なんだ。まだ話してなかったのか?;」
フィン「ああ。
一応、昨日の朝にはヘレイオス街が危機に陥った時に駆けつけるという契約を締結する為の契約書の紙に加えて、複数送ってもらった。
条件は「緊急時以外の不干渉」だが、他にもある。
ヘレイオス街の成り立ちと周囲の地理、ケイトの『ヘレイオスからの系図』をね。
それが届いたのが、ちょうど一昨日の夜だったというわけだ」
ケイト「!!?;!?;?!;」
フィン「皆には話したんだけどね…
これからデートという時に喧嘩をするのも嫌で、つい後回しにしてしまったんだ」片目瞑&溜息
ケイト「どういうこと!?;どういうこと!!?;」ゆさゆさ
フィン「気付いたタイミングは水晶で見ていた時だ。
10歳の誕生日、母親から庇われたあの時の映像が気になった。
というのも、君と全く同じ身長だったことだ。
小人族だと考えるに至って理由は他にもある。
水晶から響く生みの両親が交わす言語が、古代からの小人族にしか伝わっていない「昔ながらのもの」だった。
君と姉の話す言語は共通語(コイネー)だったが、両親の使う言語は小人族特有のもの。
他の人が聞けば、意味も解らない言語をひたすらに叫んでいるだけだっただろう。
だが、小人族には通じる。逆を言えばそれ以外には理解されないんだけどね」