第81章 結び
「でも…生きてるだけで悪いと教わってきたから
だからせめて…同じような思いをする人を減らしたくて」
「そんなのばっかり!!!
それがやなの!!私だって守りたいの!!!
なんでわかってくれないのよおおおお!!」
「…(たじっ)
……ごめん
ちゃんと聞く、考えるよ」
「うん!
絶対よ…?」
「ああ」←頷く
「お願いだから…ひとりで抱え込まないで(ぎゅう)←抱き締める
ひとりだけで全部背負おうだなんて…ずるいよお」ぼろぼろ号泣
「……悪かった…」ぽつり
「!」
「ごめん…
ありがとう(ぎゅう)
嬉しかった」
「…うんっ!
そういう風に…
ちゃんと、伝えるようにしてね?」
「ああ…」
「ひとりになっちゃ、だめだよ?」
「ああ…」
「余裕ないからって、あんな風に戻らないでね?」
「ああ…
わかったよ…
ちゃんと…伝えるようにする」
「絶対よ!?」
「…
ああ(ぎゅうっ!)←瞑目し強く抱き締める
――ありがとう」
「自分も大事にするって約束して!!!
私達のこと、本当に大事なのかもしれない
でも私達も!何より私が!!あなたを大事に想ってるの!!
本当に大事なんだから…大好きなんだからっ!」ぼろぼろ号泣
えっぐひっく
「……約束する
ありがとう」つー
ぽとっ
抱き締めながら、礼を言って…静かに、涙を零していた
尋ねた所によると…
たまたま木がクッションになって助かっており
すぐ近くの木に引っ掛かったネックレスを見つけ、泥が付いていたのでまず綺麗にして
それから身なりや傷を確認してから、川伝いに歩いて、自由時間の時に皆で集められた広場に合流したらしい
道を覚えていたのもあって、居るとしたらそこだろうとあたりを付けていたのもあった
そしてそれは言わずもがな的中し、無事に返すことが出来た…
それと…相手が一見無事であるように見えたことが、心底嬉しかったこと…
その他諸々が合わさって、視界がかすみながらも辛うじて意識を無理やり保ち、何とか頑張って対応できていたらしい
当時に受け持った医師達曰く、意識があるのが不思議なレベルだったらしい…
骨折こそしてはいないものの、いつショック死しても不思議ではない傷だったとかなんだとか…大怪我であることに変わりはなく、早急に手術が必要な状況だったこともあり全身麻酔にと