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Unlimited【ダンまち】

第81章 結び





男の子でも女の子でも構わない
この人のお嫁さんになるんだ!って…
そう思ったんだもん

思ったんだもん…(震え涙)


初対面なのに…
声も名前も何も知らなかったのに…

なのに…あんなにしてくれるだなんて思わなかったんだもん



夢にも――後にも先にも―――あの時が初めてだったの



怪我で、傷で泣いているんだって思われてね?

ハンカチで、擦り傷を結んでくれたの
今でも大事に取ってあるんだから


「いいか?誰にも言うなよ?

俺は足を滑らせて転んだだけだ
いいな?」

「…うんっ


えっぐ」ぼろぼろ号泣

「どうした!?」

「でも…

でも言っちゃったよおお」びえええ両手で顔覆う

「そうか
言っちゃったのか」
「うんんんん」

「じゃあ…しょうがない
一緒に怒られるか」
「うんっ!」ぐすんぐすん


「……」

「?」ぐすっ

「…これで帰れるな」微笑

「ぶわあっ!!!)
うわあああああああああああああああ!!!!」抱き締め号泣
「どうして泣くんだ!!?(ぎょっ!!)
まだどっか痛いところあるのか!!?」あわあわ

「何でもないぃ!!」
「え!でも
「何でもないの!!
わあああああああああああああああ!!!」

抱き締めながら、私はわんわん咽び泣いてた

それに戸惑いながら、落ち着くまで、頭を撫でてくれたの
周りの大人は黙って、傘を差してくれてた

程なくして救急車が来て…
それに乗って、やっと弁当とお菓子を食べて、水筒を飲んだの


本当に…嬉しかった
優しかった

とても温かくて…離したくないって、思ったの(涙目)


(ふるふる震&ぽとっ)


あんなに人の優しさに触れたの、初めてだったんだもん!!ひっく(涙)

だから…
だから――!!


ケイトを一番大好きなのは私なんだから!!!



アスフィ「それから何年も掛けて見つけ出しました」

ロキ「執念やな」
アスフィ「だって名前も何も教えてもらえなかったんだもの!

婚約者の件だって、病院に運ばれて、麻酔で意識が朦朧としているのを確認してから取り付けたんだから!!//」えっへん!!

ロキ「そりゃ本人も忘れるわ…」
『うんうん』

ケイト「別に…大したことはしてない
アスフィ「大したことだもん!!!

ケイトにとってはそうでも私にとっては違うもん!!
分からず屋!!馬鹿!!!」


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