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Unlimited【ダンまち】

第81章 結び





カードキャプターさくらの世界では…
ケイトは李小狼であり、アスフィは李苺鈴(メイリン)だったのだという…

それとはまた異なる世界線での話ではあるが…同じく女性で、だがケイトは女性である世界でのことらしい……


向こうの口調に戻って、その上で語られ始めた…



向こうの世界では…
ケイトはケイト、アスフィはメイという名だったらしい

同じ小学校の遠足ではあるが、隣のクラスで接点も無く、班も別々だったという



アスフィ実況――


遠足の前日
私の誕生日だったの

お母さんが…イヤリングをネックレスにして、渡してくれたの
私、ほんっとうに嬉しくって…つい、遠足で持ってっちゃったの

転勤族で、唯一ずっと持ち歩いてたものだから


「^^//♪」

7歳だったもの、あの時…

ケイトも、私も


補足(実際は…

遠足は9月だったのでケイトは7歳、メイは8歳
メイ曰く、「小2だったもの!それは間違いない!!
金曜で、引っ越す前日だったのよ…遠足の日が」とのこと)


それでね…

私の班で、自由時間中
「返して!!」手を伸ばす
「やだよ!!」取り上げた子が頭上に掲げる
「遠足に関係ないの持ってきたらだめなんだぞー」指差し遠ざける
「返してよ!!」きっ!!
涙ながら掴み掛かって

「そんなに返してほしけりゃ返してやる…よ!」どおんっ!!←イヤリング諸共掌を正面に叩き付けて押し出す

「え…」伸ばした手がそのまま空を切る
がさがさがさ!!
どたあっ!!!

一瞬…何が起こったのか、分からなかったけど…


突き落とされたのよ

そう…すぐには登れない場所まで
その上(ガードレールの向こう側)で、男の子達は笑って走り去っていって、その隣で女の子が先生呼びに行ってくるから!って


「待って…ひとりにしないで」

その時…とても心細くてね?
前日雨が降ってたから、その時の崖が川の直ぐ側だったから

足元の草もずぶ濡れで、いつ崩れてもおかしくなかったの


このままじゃ流されちゃう…
私の大事なものなのに!!

「助けて!!誰か助けてえええ!!!」

泣きながら叫んでたの
人影が見える度に…


でも…

誰も気付いてくれなかった


川の音が激し過ぎて、ものすんごい大音で

多分、近づいちゃいけませんって言われてたんだと思う
私のところでだってそうだったもの


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