第81章 結び
ケイトに惚れて無ければ癌化していたんだろうね…僕等は
癌化という洗脳を解く為のキーアイテムがケイトだったという訳だ
正に世界の鍵;
癌に染まらないよう気を付けなければ…
癌は、誰も見ない危険人物なのだから
ケイト(大丈夫…
無駄にはならない
そう……
信じるだけ
俺には…それ以外の選択肢は残されてはいないのだから
俺も嬉しくないよ…
それでも――そうしなくちゃならない理由がある
どうしようもない、どうにもならない――そんな、歪(ひずみ)が
このままじゃ、腐るだけだものな
腐った部分に触れるだけで
だから――気にしちゃならないんだものな)
遠くを見据えながら…一瞬だけ
たった一瞬だけ、表情を変えて、睨視した
緊迫とした空気がケイトの周囲のみを包み込む中
周囲が対照的に、どっちが隣で寝るべきだと思う!!?と叫び、問い詰めてきていた
ケイト「……え・・」困惑ぱちくり
ティオナ「フィンは外れてよね!!
ずっと毎日隣なんだからああ!!」ぶーぶー!!←何度も指差しながらケイトから遠ざける
ティオネ「私は大賛成です!!団長!!//」ぱああっ!!←満面の笑み
明らかに、それよりも急を要する事態なのに…
ケイト「…‥
ぷっ
ふふっ^^//」唇に自身の左腕前腕部を当て、吹き出し、笑った
ティオナ「ぱああっ!!)笑った!//」
あまりの暢気さに、笑ったのか…
いや…これは…‥
違う――
ティオナ「ね!どっちが隣に寝るべきだと思う!?
誰と隣に寝たいかで!!!」
ケイト「え?・・;」かちこーん←硬直
ティオナ「誰か名指しで言ってよおおお!!!」拳を上下に振る
リヴェリア「よし、ここは多数決で行こう!」
ティオナ「えええええ!!」
リヴェリア「ケイトのことだ、順番なんて決められないだろう
皆等しく大事、しか言えん」
ティオナ「あーー…そりゃあそうかもしれないけどさあ
出来たらケイトの口から聞きたいよ」
ケイト「……‥皆で…一緒に寝たいな//(微笑)
俺は…皆が好きだよ
ここにいる皆が…俺の家族だから
唯一の…たった一つだから
俺は…皆を大事にしたいし、愛していきたい…これからの時間を、全てを懸けてでも…大事にして、共に過ごしていきたいよ……出来たら…ずっと………(微笑)