第81章 結び
涙を浮かべながら言う僕に…未だ涙を浮かべたまま、俯いていた
心配を掛けたこと
だが、それごと込みで愛する存在であること
それらを飲み込むので精一杯、といった様子だった
ああ――愛おしい
そんな想いが胸の内に去来する中
僕は笑い掛け、その涙をそっと右手で拭った
君の両目の目尻に居座る涙を、そっと…
それだけで…安心したように笑った、笑みを浮かべて真っ直ぐに僕を、僕の双眸を見てくれた
ケイト「私は…そんな大層なものじゃない…
まだ…足掻き続けてる道中だよ」
フィン「ああ―――でも、守りたいんだ
君の存在自身を、ね?(片目瞑り微笑)
守らせてくれないかな?僕の英雄さん」ぽんっ←肩の上に手を置く
ケイト「ふっ…
こっちこそ…負けないぞ?」にや
フィン「ふふっ^^」
ケイト「ぷっ、ふふっ^^//」
フィン&ケイト『あっはっはっはっはっはっはっ!!^^//』
長い回廊を抜けた
そんな感覚に包まれる中…
抱き止められた
アルとディに、共に居てくれる皆に…
種族問わず、皆が皆…
ケイトや僕を抱き締めてこられた
同じ在り方に、感慨を受けたらしい……
長い長い『道のり(人生であり時間)』が結ぶ先は…
人という名の『結び(絆)』だった
その『在り方(想い)』こそが――武器なのだと、力なのだと…感銘を受けるばかりだった
それこそが――『脈動』の真髄
完全に一つとなり、『内なる存在』となった今…もう解けることは無い
強く『自分(始祖神)』を出した時以外は、瞳は発光しない
完全に、一つの存在として溶け合った
互いに――互いを結び合い、想いごと全てが重なり合い、一つに―――力ごと、存在ごと一つに…
だから――今のケイトは、始祖神とケイトの始祖神の力…それだけじゃない……これまでに宿った全ての神々と、全ての存在と一つになっている
ケイトだけではない――始祖神も含めた、全ての集大成―――――それがケイトという存在なのだと理解せざるを得なかった
僕もまた――滅神なのだろう
まあ…当分は譲らないと言い張ってはいるけれどね?^^;
のんびり、気長に行くとしようか…(微笑)
そう考えてケイトを見ると…
とっても楽しそうに笑いながら……
赤ら顔でリヴェリアを押し倒して抱き締めて頬ずりしまくっていた;