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Unlimited【ダンまち】

第81章 結び





変わらず、真剣な表情で、真っ直ぐに前を見据えて言った


ケイト「……←逡巡し
…←俯き

…←僕等の方を見


…幻滅した?」苦笑

フィン「いいや…(瞑目)

逆だよ」微笑←温かな目でケイトを真っ直ぐ見る

ケイト「え?」きょとん←目を丸くする


フィン「益々…惚れ込んだ//」微笑

ケイト「!//

え…//」たじっ

フィン「だって…君は…無駄じゃないし、無駄にはならない
それがわかったから、変わろうとし始めただろう?

わからないまま、わかろうともしないまま、好きにする選択肢だってあったはずなんだ

でも君は…それを選ばなかった
そんな道を、選択を、取らなかった


脅かしてしまう可能性も、巻き込んでしまう可能性も…全て考えた上で決めたことだ

そしてその上で…道を共にしてくれ、だなんて言わない
寧ろ…僕の身や心を心配して、わざわざこちらへ歩み寄って、諫言までくれた

たとえ怒られるとしてもね…?


それが嬉しいんだよ…
どんな時でも配慮を怠らないから…大事にしてくれるから
見ることを、考えることを、軽視しないでくれるから…頑張ってくれるから……

だから…好きなんだよ


そこを見ようともしないまま、勝手に歪めて、勝手に扱って、勝手に無罪にしろと無理難題を押し付けてくる「癌」にまで優しかった君も好きだったよ?

でも…やっと、自分を守ろうとし始めたんだな
やっと、全体を守ろうと出来るように成長しつつあるんだな

そう思うと…ね?(ぐすっ)


妙に、感慨深く感じたんだ」左目に浮かんで零れ落ちそうになる涙を右手で拭う


ケイト「……フィン…//」じわっ

フィン「…(くす)
この際だ、遠慮は無しにしよう(微笑)

ごめんだなんて、言わないでくれよ?
そんな君だから、守りたかったし…守り甲斐のある存在であることに変わりは無いんだ

その心配ごと込みで、好きなんだから…どんなに心配したって、どんなに諦めたって…君は、優しかったし、周りへの配慮も怠らなかった…必死に頑張って守ろうとしていた


どんなに…君のことを見向きもしない人であっても……



頑張ったご褒美だとでも思おうか
でないと…釣り合わない(苦笑)

これまでの苦労にも…哀しみにも…傷にも…時間にも――


君ごと込みで英雄だと…心底思わされた、打ちのめされたよ//」涙目感嘆微笑


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