第81章 結び
たとえどちらに転んだとしても――全ての為に繋がっている
だから――それでいい
原初の神々が、そうなるように、助けてくれている
人の行動を支配したり、コントロールするのではなく、そう在っている
だから――俺も、そう在りたい
少しでも、助けとなりたい
なら――今のままではダメなんだ
変わらないと、いけない…
守れない
だから――俺は変わることに決めたよ
原初の神々の為にも、皆の為にも、大事に想ってくれる人達の為にも―――――全ての為にも
ケイト「俺は――ここが、皆が、大好きだから//」微笑
最後に、頬を染め、静かに発していた
その感情は非常に穏やかで…
全てを察した、そんな顔をしていた
全てを理解してから…変わることを決断した
でも…根っこは同じらしい
極端な話かもしれないが…間違ってはいない
いや、寄り添ってくれる人かどうかの線引きを弁えろという話なんだろうが…
結局は自分の為を取っているじゃないか、と怒られてもおかしくは無いんだが…
一つ浮かんだ懸念を伝えてみた
すると、返ってきた返事は意外なものだった
フィン「君は怒られる覚悟があるのかい?」
ケイト「あるよ」きっぱり
『!!?』
ケイト「でも…お前の意思だろう
消えるにしても、何にしても…その在り方を選んだ責任を果たすというだけのことだ
帰結する所は一緒だろう、何の問題も無い、誰しもに降り掛かることだし、それから守れるのはお前だけだ
それを人に守ってもらおうってのが筋違いじゃないか?
自分で選んだ責任ぐらいは自分で取れ
そこを人に守ってもらおうだとか、全て庇ってもらって無罪にしてもらおうだとか、ふざけるなって話だろうが
自分の責任ぐらいは自分で果たせ
当たり前の責務だろうが
人のせいにしてんじゃねえ
人を当てにして縋る為に支配やコントロールをしようとしてるのはお前の方だろうが
お前が『一番!』自分の為に動いてるよ!
そう言ってやるよ」きっぱり
ご尤も過ぎる正論に、辺り一面ぐうの音も出なかった…
フィン「君は…本当に、変わろうとしているんだね」感嘆微笑
ケイト「そうでないと守れないからな(もぐもぐ)
だから…前に進むよ
神という方に、引っ張っていく
自分の為以外で、寄り添わん見向きもせん連中はほっとく」きっぱり