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Unlimited【ダンまち】

第81章 結び





相手は選べ…

殺すであれ、消すであれ、傷付けるであれ
何であれ、同じことだ


こちらを見ない相手の為にいくら尽くした所で、徒労にさせられ、全てを虚無にさせられるだけ

要は…食い潰されるだけ。それも、一方的に。

だから…やめるんだ



そいつ(癌)のことを見るのも、考えるのも、聞くのも、接するのも、関わるのも、何も、かもを…――



それが――全ての為に繋がる

そこは変わらない
大きな起点だから


大事なことだから―――←瞳発光



守れるものなら守りたいさ…だが「見ようともしない人」を逆にどうやって守る?
ずっと張り付いてりゃいいのか?無理に決まってるだろ、限界がある

ただでさえ世界にも魂にも限界があるのに、自分の際限を自分で無くすんだ。守りようがない

だから…今まで通り、勝手に行動して、勝手に死なせて、消えさせてやりゃあいい


あいつ自身の意思だから…道だから……好きにさせてやりゃいいんだ

それを指摘することが、
いけないことだと教えることが、
いけないことだと、支配でコントロールだと、歪めて言われるんだからな

それが癌化を加速させるのなら、何もしないでノータッチでいるのが一番いい



だから――俺はもう、何も言わない

俺に寄り添ってくれる人でも無い限りは
たとえ消える定めが待っていようとも、見殺しにするんじゃなく…信じて見送るだけだ……
その果てが何であったとしても


絶対――守るから

世界が在る限り…
存在した場所が残っている限り…終わりではないから

たとえ――二度と、その人格と魂が存在できなくなったとしても…無駄にはならないから、させないから



だから――――信じるよ



全ての為に…消えるのなら、消えればいい

どうしてなのかのそれも、その時にちゃんと確定されるから
無駄にはならないから

その為に…黒の国があって、光と闇に分離させられて、闇だけが消されるようになっているから


全てを守る為に――



だから――――これでいい



ケイト「大丈夫だ…

害されることは無い、脅かされることも無い
私がさせない
俺もさせない

だから――気にしないでいいんだ


信じて、前を向いて進んでいけばいいんだ…

愛する大事な人達に目を向けて
周りも大事にしながら…」


憑き物が落ちた顔で、笑い掛けられた


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