第81章 結び
「そのとおおおおおおおおおおおおおおおり!!」
始祖神様から伝言
そんな叫びを聞きながら、一つの想いが伝わってきた…
始祖神『やっと…一緒になれたね…//』微笑涙目
ケイト『ああ…』微笑
『『もう…はなれないよ』』微笑
互いに、そう言い合い…完全なる一つの存在になっていた
内なる存在(魂)として――
完璧なものはない
だから――努力を続けていくことに意義がある
寄り添ってくれる人に、寄り添うこと
その努力を怠り、その人達を寄り添わずに使い潰す、堕落した存在、破綻者
それが「癌」
「癌」が、「癌たる証」
内から爆発して溶けて潰れて消えていく「墨汁(闇)」を齎す所以――
楽しかしないから
寄り添ってくれる人には、寄り添うこと
寄り添ってくれない人にまで、寄り添うことはしないように
努々気を付けること
自分が殺されてしまう前に――
そんな存在にならないように
そう願うばかりだった―――
そんな祈りが…そんな念が……僕等の中にまで流れ込んできた
異世界での出来事がまた、脳裏をよぎる…
フィン「大事(おおごと)にして人を振り回して回って、自分に罪は無い
そうさせた人が悪いと来たものだ
だから許せない――憎む以外に道が無い
自ら絶やしてしまっているから
そうは思わないのかい?
見る目が無いんだね…いや、随分と偏った見方で…」
顎に手を当て、僅かに逡巡した後
最後に一言言った
…盲目になってるだけか、と
ぽつりと
フィン「ケイト…そんな奴等に煩わされる必要は無いんだよ
もう…わかっただろう?」
ケイト「ああ…十分…存分に、わかった
最も力を持たせてはいけない存在(癌)だから
許し難い蛮行
好きにしたらいい
染まれば二度と抜け出せはしない
もう二度と…戻れはしない」
そう、はっきりと言っていた
その後…場所を変えて尋ねられた
ケイト「煩わされるって?」
フィン「心を乱される必要も、乱す必要も無い
合わせたり寄り添う価値も無い、怒る価値も時間や労力をかける価値も無いって意味だよ」
ケイト「なるほど←腕組みし考えながら頷く
自分にもありがとうを忘れずに」
自身の胸に手を当て微笑し撫でていた
臨機応変が苦手
人に何かされたら心が不安になる
そういう特性だから