第81章 結び
抱き倒してくるケイトを受け止めた
スキンシップが激しめかも
とも伝えられたが、
今更だ
それに…僕自身、そちら寄りだ^^
と返しておいた
それを聞いた途端…嬉しそうに、頬を赤らめ…目を潤ませ、唇を奪われた
されるがままにしていると…
こっちも!
こっちも!!
とばかりに、我先にと群がられ…
抱き締められ、唇を奪い合う合戦が突如始まった
僕もティオネに群がられた…;
アイズも酒気にあてられてか、剣を持って暴れ出し、ケイトを抱き締めたまま追っ払おうとする等という暴挙に至り…更には神の力まで使い出し、私のこと嫌い?と涙目で訴え掛け、違うなら離れないで!と涙ながらに抱き締めてこられ…ケイトが独占されることにまでなった……;
フィン「仕方ない…か」くす
君も、皆も…幸せそうで何よりだ
ふっと笑みが浮かんだ
そう想えるようになった自分が、どこか誇らしく思えた
そんな時が来るだなんて…こんな時になるまで、思いすらもしなかった
ありがとう――
ふと…そんな想いがよぎる
すれ違いは確かにあった…
だが…
それごと愛することが出来た
共に歩んで、向き合って、付き合っていけそうだ…
自分ごと愛するのは至難の業だろう…
大事にすることも、同じく…
それが課題であるのも…納得が行く
本人にとって、一番難しい『課題』――それこそが…魂に課せられた『試練』だから
そんな君だからこそ――惚れたんだ…
愛したいと、想えたんだ
魂の底から、傍に居たいと幾度となく、止めどなく想いが溢れては止まらないんだ
好きで好きで堪らなくなるんだ
ケイトも同じようで…少しでも、多く触れ合いを取ろうとしてこられた
僕にも、リヴェリアにも、アイズにも…皆にも……
皆…様々な事情や、生い立ちを抱えている
決して消えない傷も、己という形となって…
在り方や生き様となって、残り続けている……
だからこそ――『生きている』と言えるのだろう
それを殺すことの無いように…お互いに、互いを愛し合い、支え合い、共に生きて行けたら…と思う
それこそが、真の『協和(融和)』なのだろう
それが『同じ目標(神)』というゴールに向けて行動に移すことで、『共和』を成す
だからこそ名付けられたのだろう…『共和時代』と――