第80章 願い
そうか…それを、伝える為に……
ずっと…
俺の、中で
待って――
居てくれたのか――――
胸に左手を当て、始祖神のいる額の紋様から、鼓動を、存在を感じる中…瞑目し、滂沱の涙を流す
始祖神『大丈夫…絶対に、守るから――あなただけは』真剣
ケイト『信じるよ――
絶対、負けないと!!!
染色にも、癌にも、癌化にも、抗い続ける!!!
人にはさせない』
始祖神『その意気よ!!
あら?
でもさせないって具体的にどうやって?』
ケイト『人のことには口出ししない!
勝手にさせておく
その上で、信じる
俺は俺の道を行く、俺の道筋を、生き様を貫いていく!!
だから――――
別個の道を行く存在として、信じる
行き着く先(神)は同じだと、信じて向かうだけだ』
始祖神『ぱあ!!)!!//
////』キラキラ
ケイト『別個のルートのままでいい
同じである必要なんてない、同じ方法なんて取らなくていい
だから――同じ道を進むことを、求めない
その上で――信じて―――俺は俺として、前に進んでいけばいい
俺の人生を歩んで、生き抜いていけばいい
人の人生は、人に決めさせればいい、行き着く先がどこであったとしても、見えたとしても
たとえ――神ではなく、交わることも無い者であったとしても!!』
始祖神『そう!!』拍手!!!!こくこく!!!
ケイト『捨て置くとは…元来、そういう意味だったんだな』涙目安堵微笑←胸に左手を当てたまま
始祖神『癌に対しては距離を置きなさい』真剣
ケイト『え?;』
始祖神『願い(理想)への想いの強さのままに暴走し、「大衆を脅かす存在」だから
巻き添えを食らって、後始末や皺寄せを被らされて、それで人が死んでも「自分の罪だとは思わない」
だから「繰り返す」ばかりか、「より一層大規模になっていくだけ」
そういう存在が「癌」だから…「あれ」には歩み寄ってはダメ
捨て置きなさい、は…癌のみに対しては異なるものなのだと心(胸)に刻み込んでおきなさい」
ケイト『…‥(きょとん)
…わかった(真剣頷)
決して、心を許さない、距離を置く』
始祖神『ええ…そうして、身を守りなさい
心も、魂も、あなたも
全てを守る為にも』
ケイト『わかった…忘れない、絶対に!!』真剣
それに始祖神は微笑み、私の魂の中に溶けた