第80章 願い
始祖神『確かに消す役割を担っている
でも…それは』
始祖神&ケイト『『世界を消させない為、』』
ケイト『その染色された人々を、存在を、消させない為
元から無かったものになんか、させない為に‥』
始祖神『ふふっ^^
ちゃんとわかってるじゃない』
ケイト『ああ…
思い出したんだ
創世神だった頃のことも…‥
あなたの記憶から』微笑
始祖神『!』
ケイト『だから…踏み止まれた
何度でも…癌を消えないようにだとか、癌にさせないようにだとか、
願いの、想いの強さのままに暴走しそうになりながら…‥何度でも…与えられた
……‥(微笑&じわっ)←涙が目に滲む
こういうこと…だったんだな(微笑)←心なしか苦しそう
俺を…大事に想う者達が、俺を止めてくれた
助けてくれた…守ってくれた……
俺を心から愛する者達を、大事にすればいい…それだけだったんだ………
俺を想わない人達まで、何とか必死に守り抜こうだなんて、しなくていいんだ………
そんなことも…わからなくなっていた…‥
ごめん…
ごめんなっ』ぽろぽろ
涙を流す私に、始祖神はそっと寄り添った
ケイト『ほっとく訳にはいかないだなんて…思わなくてよかったんだっ
変な使命感なんて、要らなかった
余計な世話だし…
何より…成長の阻害にだってなり得た
始祖神『それは無い(断言出来るわ』
ケイト『!
…え?』
始祖神『だって)それは、それを受けた人が決めること
あなたの責任ではないわ
そこを履き違えてはダメ
壊れてしまう…あなたの心が』
ケイト『…そうか』
始祖神『だから…自信を持ちなさい
あなた自身も
それがきっと、糧になるわ
揺るぎない、絆となって、心となって、あなたの中に残るわ
あなたの、意志として――』
ケイト『うん……(微笑涙目)
ありがとう』瞑目&微笑←涙が頬を流れる
始祖神『人の為なら何をしてもいい、なんてことには決してならない
それはあなた自身にも言えることだから…
夢は強く願えば叶う……諦めるよりも、信じること――
信じて――世界も、私達(原初の神々)のことも
ずっと…付いて(見守って)いるのだからね?^^』両腕を拡げる
じわっ、ぽろぽろ←溢れ、止めどなく落ちる
始祖神『そうしたら…誰にも負けないわ^^』
大丈夫よ―――