第80章 願い
椅子を蹴って立ち机よりも低く頭を下げたまま動かなかった
静寂が訪れた
何の音もせず、振動もせず、静かに見守る周囲に釣られるように、誰も何も物音一つさえ立てずにいた
ケイト「………
?」
謝罪の時からずっと閉じられていたケイトの目
それが…そぉーっと目を開けたタイミングで、リヴェリアに正面から抱き締められた
リヴェリア「二度と…そんな寂しいことは言うな」
震えた声で、手で、頭ごと抱き締められて、そっと後ろ頭を撫でられた
ケイト「……
うん……
……‥本当に…ごめん…」ぎゅううっ←抱き締め返す
リヴェリア「何がだ?」じっ←双眸覗き込む
ケイト「無視するようなこと、言って…ごめん」頭下げる
リヴェリア「……
ふっ
わかってくれたならいい
そうやって素直に反省出来る所は、お前の美点でもある」微笑
ケイト「え?
いや、そんなの…全然」俯
リヴェリア「自分を卑下するな
お前の欠点だ」
ケイト「ぅ;
じゃあどうすればいいのさ」むすーっ
リヴェリア「決まっている…
修業だ」微笑、顔を覗き込む
ケイト「?何の?」眉顰め
リヴェリア「自分を…愛するということだ」微笑&頭なで
ケイト「…………‥何千年経っても出来ない自信しかないぞ;」
リヴェリア「それは自信とは言わん、馬鹿」こつん
ケイト「いてっ、もおおおおお;」
リヴェリア「ふふっ^^」なでなで
ケイト「またぶったああ
案外痛いんだよこれ」
リヴェリア「お前が悪い」くす
ケイト「ええええ;
そうだよな…
決め付けられたように、感じるよな…」
リヴェリア「謝罪はもう不要だ
ここにいることを忘れるな
お前の想いは…確かに、私達に通じているぞ?」微笑
ケイト「じわっ)……
(ふいっ)…///
わかってる//」かああっ
リヴェリア「ふっ…わかったならいい」目を伏せ笑い掛ける
ケイト「……ありがとう…リヴェリア…
大事なこと、思い出させてくれて…
焦ってたのかも、しれないな」
リヴェリア「いつものことだろう」
ケイト「うぐっ!!;」ぐさっ!!
ロキ「あっはっはっ!!その通りや!!」げらげら
ケイト「ロキ・・」ぎんっ!!
ロキ「なんでうちには風当たり強いんやああ!;」
ケイト「今日やったこと!胸に手を当てて考えてみろおおお!!」
ロキ「ぎゃああああああああ!!;」