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Unlimited【ダンまち】

第80章 願い





ケイトがケイトではなくなっていくようで、恐い


ケイト「俺の願いも…何も変わらない」

泰然としている
以前の君はどこへ行ってしまったのか…

心配と寂しさが入り混じる目を向けると…


ケイト「ふっ)

心配しなくていい
大丈夫だ」微笑

そう、笑い掛けてこられた


ケイト「全てをひとりだけで背負うことは強さではない

そう…教えてくれただろ?(微笑)
癌の世界にはさせない、させる気は無い

でも…やり方を変えるだけだ
一々口うるさく言った所で…結局はなるものはなるんだ

だから…言うだけ無駄、徒労に終わる可能性だって多い


やっちゃいけないとわかっていても、やらないといけない時だってある
必ずやらないという確証も無い

要は…その後で、どう向き合い、その責任を負い、
どう、動くかだ……

少しでも…自分の我が儘で、無理強いで、「後始末や皺寄せ」を振り撒いてしまっている
『その罪が自分の罪である』という自覚と、『「それ」を少しでも減らそうと、繰り返さないよう努めること』…


それだけでいいのに…それさえも通じない

そういった人達から癌になっていく
辛うじて逃れられたとして、その道が見えない内は、決して逃れる術を持てない

そのままずるずると染色されるがままに癌に至るか、どうかは結局の所…人の人生だ

その人個人の生き様であって、他人がどうこう決められるものでもない


だから…無駄なんだ、全部……この想いも、何も、かもが…」ジョッキを持ったまま俯く
ゴツン!!!!←頭頂部にリヴェリアが神器の柄頭を叩き付ける

ケイト「いってええええええええ!!!;」あまりの痛さに天仰ぐ←頭両手で押さえ
リヴェリア「長い!!

そして…くどい!!」

ケイト「え?;」???;←リヴェリア見やる


リヴェリア「お前の想いが無駄だった等、誰が決めた!!?」

ケイト「へ?」
リヴェリア「お前自身だろうが!!

人にとってどうなのかは、人が決めることだ!!
思い上がるな!!お前が決められることではない!!!


無駄だった等と…気安く言うな!!!!!!!

私は…
私は――!!!

それに…何度…助けられたかわからないと言うのに…‥っ」涙目←悔しそうに歯噛みし、口元を手で押さえる

ケイト「あっ;
ごめん!失言だった!取り消す!!(あわあわ)
ごめん!!」頭下げる


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