第14章 遠征
アイズ「だから私はケイトに弟子入りした」
ベル「弟子!?」
アイズ「うん(こく)
さっき言った大立ち回りで、武器を自在にその時々の状況に合わせたものに変えながら…自在に、流れを支配しているようにも見えた。
私との戦いの時も同じ」
ベル「入団前の勝負ですよね?」
アイズ「うん。あの時、私は本気だった。
Lv.6の身体能力で、本気でかかっていった。
でもケイトは、身体能力の差を体内の魔力操作だけでなく、その技術で追い抜いてみせた。
一つ間違えばやられる状況下でも、それに臆せず前に踏み出せる勇気
集中力もある。とても…凄かった。
この人といれば強くなれる。自然とそう思えた。人を見る。全体を観の目で見る。
全体の僅かな変化から次の攻撃を読む。フェイントに気をとらわれず素早く。
いつも教わってる」
ベル「そうだったんですか!!?;」
アイズ「ケイトの剣術や体術は…誰も寄せ付けないぐらいに強い」
ベル「そんなにだったんですか!!?;」
アイズ「うん(こく)
Lv.6の私に、まだLv.1にもなってない状態で勝つぐらいだから」
ベル「!!!!?;(あの噂は本当だったんだ…;」
アイズ「主力7人全員でかかっても傷一つ付けられない。
それぐらい剣術と体術を統合させた武術に秀でている」
ベル「逃がした魚は大きかったああああ!!;」頭抱
アイズ「え、っと…どんまい?;」汗
地面に跪いて頭を両手で抱えながら突っ伏して叫ぶベルに
アイズは首を傾げつつも何とか言葉をかけていた。
アイズ「不意打ちでもいいから一発入れてみたいよね!」めらっ!
ベル「主旨が置き換わってる!?;」
ケイト「そろそろ時間だよ。行こう?;」
アイズ「うん。行こうか」
ベル「が、頑張ってください!
終わった後、その…よければですけど鍛練付き合って下さい!」
ケイト「んー。やだ」
ベル「ええ!?;」
ケイト「今はまだ冒険者として新米だから、学ぶべきことも色々あって…はっきり言って余裕がない。
帰ってきてからも色々と学ぶだろうから、朝方の暇な時間になら何とか」
ベル「それでいいです!お願いします!!」ぺこ
アイズ「ちゃんと言うべきことを言えるようになったね。偉いよ//」ぎゅうっ&なでなで
ケイト「あの?;」汗
アイズ「お姉ちゃんの特権//ふふふ^^//」にこにこ