第14章 遠征
ベル「こんにちは!遠征、頑張ってくださいね!」
ケイト「あ、お久しぶりです!頑張ります!」ぺこ
それからベルはアイズと話していた。
あと4分だけど大丈夫かな?
アイズ「ケイトの武術は完成されていた。
Lv.5の時、Lv.6七人を相手に大立ち回り。
縦横無尽に蹴散らしててこっちの攻撃は全て当たらなかった」
ベル「アイズさん所か主力全員で!?」
アイズ「うん…」
ベル「凄いですね!名だたる武術家だったんじゃ?」
アイズ「ううん…育った環境が特殊だったから……」
ベル「あ…ああ、そういえば英雄譚にも書いてましたよね」
アイズ「!!見たの?」
ベル「はい!朝一に並んで!
レベルが上がるのが何でそんなに早いのか興味があって…でもクリエイトを持ってないと無理なんですよね^^;」
アイズ「…そうでもないよ?」
ベル「え?」
アイズ「オッタルを倒したのはクリエイトじゃない。
魔力を限界まで集めて制御して、やっとの思いで自分の魔法を進化させた。
あの土壇場で…
傷付けることを恐れていたケイトが、やっと前に踏み出せた。
オッタルを単騎で倒した。
その両方があったから、偉業として認められたんだと思う」
ベル「な、なるほど…傷付けられてきたから余計に…
そういう壁まで乗り越えたからこそなんですよね」
アイズ「うん…少なくとも私はそう考えている」
ベル「ありがとうございます、教えてくれて」ぺこ
アイズ「ううん…ただ、伝えたかっただけ。
頑張っただけじゃないことを」
ベル「はい!…たくさん、あったんですね」
アイズ「うん。たくさん、乗り越えてきた。信じられないぐらいの壁も。
たくさんあったから、それまでに諦めずに築き上げてきたものがあったから…
体と武器の扱いがとてもうまい。
6歳から10歳になるまで一方的にやられる中で体の動かし方を身に付けて、10歳から15歳までは狩りの中で動物を苦しませない為に武器の扱い方を身に付けた。
その前6歳になるまでの間も父親から暴力を受けてきたみたいで、その時に攻撃のいなし方を身に付けたらしい。
戦っているだけで、そんな動き方があるんだって勉強にもなる」
ベル「ふむふむ、なるほど」←聞き入っている
一体どこまで話すんだろう?;←口挟めない人