第80章 願い
一時的な修業の為に、レッスンを受けたいとのことだった
要望
・オラリオで生活したい
・修業の計画書を作りたい
・各個人向けに修業内容構築
どうも希望は『個人向けコース』らしい
自由度が高い分、大幅に求心力が集っている
ただし、短い上に費用が安い
リーズナブルな分、利用する人も多い
『ファミリア向けコース』だと、全員がLv.10になるまでミッチリ鍛え上げる限定コースとなっている
自由度が低い分、確実な成果が見込める
ただし、長い上に費用も嵩む
ガチ勢な人であればある程、利用する人が多くなる傾向にある
長い目で見ればお得なのはこちらなのだが…
貧乏なんだね←察した、だが言わない
カレン「ダンジョンに潜る時間も必要なので」
ケイト「なるほどね
モンスターを狩れるのは、今の所冒険者と魔闘士だけだし」
あなた「外のモンスターを倒していって欲しいって依頼もあったけれど、低いからって理由で断ってる冒険者も多いらしいね」
ケイト「うん、小遣い稼ぎにもならないからって理由でね」
エマ「それに…隠れるのもうまいモンスターも多いですしね…
野生だと尚更その傾向が強いと言われていた気が」
ケイト「そっか…」
「ごめん!遅くなって……←硬直
……………」ぽとっ←持ってた本を落とす
ケイト「?どしたの?大丈夫か?」持ち上げ手渡す
あなた「あ、その…」
ケイト「ん?」
あなた「この人が、待ち人です」
ケイト「え?」
「はっ、は!は!は!は!は!は!はっ!
は!は!は!は!はっ!!」
ケイト「だ、大丈夫か?;」本を右手で持ったまま、左手を伸ばす
「初めまして!!レオ・ディアスです!!(お辞儀&瞑目真っ赤)←ケイトの左手を両手で包み込んで叫ぶ
ずっと憧れていました!!
フィンさんの妻になったお方ですよね!!?
サイン下さい!!!!//」深々お辞儀
ケイト「あ、はい。どうぞ」神の力でサイン刻み込む
レオ「ありがとうございます!!」
カレン「抜け駆け…」ギロ
レオ「あ、ごめん…;
ずっと並んでて、やっと買えたんだ」
ケイト「なんて本なの?」
レオ「えっと…//
あなたの、英雄譚です」
ケイト「そっか…
そう言えば絶版になるぐらい人気が伯仲してるって言ってたっけ」
あなた「自動更新されていく本が出たから」
ケイト「あー、なるほど」