第14章 遠征
ケイト「いやいや、こちらこそ整理に付き合ってくれてありがとうございます」ぺこり
アスフィ「いえ。遠征、頑張って下さいね」ぎゅっ
ケイト「うん!頑張るよ!」ぎゅっ
アイズ「お姉ちゃん)……」じいいい
ケイト「あ、アイズ。
この人はとっても優しい人でね、オラリオを案内してくれたり冒険者の二つ名とか常識を教えてくれた人でとっても優しいんだ!」
アスフィ「馬鹿丸出しな紹介文はやめなさい!;」
ケイト「えー?;そんなことないよ!
助けてくれたし優しい人だしいい人だし…アイズ?;」
アイズ「……」ふいっ
ケイト「え?;アイズ?;どうしたの?;」おろおろ
アイズ「……」むすー
ケイト「何でむくれてるの?;
私がアスフィお姉ちゃんにしたことって言えば…あ;)
アイズ、お姉ちゃん?//」ぽつり
アイズ「ぐるっ!)なに?」キラン
ケイト「物凄く意気揚々としてらっしゃる!;)
えっと、こちらアスフィお姉ちゃん。
とっても優しくしてくれたいい人で、緊急馬車の最初の客人なんだ」
アイズ「…お久しぶりです」ぺこ
アスフィ「ええ。遠征、頑張ってください」ぺこ
アイズ「はい」こく
ケイト「微笑み合ってる…仲がいいのかな?)
知り合い?」
アイズ「うん」
アスフィ「ええ。一時ですが同じ依頼を」
ケイト「おおー!」
アスフィ「それにしても例の馬車を使うのですか?
中の空間を広々と拡げる魔法を使われた馬車など、狙われかねないかと思うのですが…;」
アイズ「それに関しては、緊急時のみ使わせると制限が付けられているから大丈夫。ドンも護衛としてついているし」
アスフィ「ああ。あの白熊ですか」
アイズ「結構強い」
ケイト(8時55分になった。あと5分で突入するのか。
いや、フィンが言うには確か突入1分前で叫ばれるはずで)
アスフィとアイズが馬車関連のことで話し合う中
ケイトは一人、前方後円型の通信機の右上に表示された時刻を睨んでいた。