第80章 願い
シャオランとサクラが復活した後…
黒鋼から軽く殴られた
そんなに痛くは無かったらしい
まあ当然と言えば当然だが…
ファイ曰く、大事に想ってるからこそだよ?^^
とのこと
私もわかる
それにモコナも大きく頷いていた
ら、こっちまで軽く殴られた
黒鋼「お返しだ、無茶ばかりしやがって」ふんっ
と、小さく嘆息を零しながら、心配かけた罰として、拳骨を軽く下された
ケイト「……ごめん…←申し訳なさそうに頭を下げる
ありがとう」微笑し顔を上げて真っ直ぐ見る
黒鋼「けっ」
心配と愛情が入り混じった黒鋼の目に…私は満面の笑みで返した
嬉しくて…幸せで…‥
つい、笑い掛けてしまっていた
それに黒鋼は…ふんっ、と悪くなさそうな顔をしていた
ファイ「あれぇ?
黒様顔が赤いよ?」ひょこっ←顔を覗き込む
黒鋼「気のせいだ!!」ふいっ!!
なんてこともあった
今が…一番幸せ
そのシャオランの言葉に、私も大いに同意した
私自身…本気で、そう、想うから……‥
ケイト「私も…今が、一番幸せだよ」ぽつり
本当に…同じ存在なんだな
と、そう感じざるを得なかった
別人…だが、同じ存在
中身が、その根っこが…誰よりも、そっくりなんだと…自覚せざるを得なかった
始祖神の魂…剪定者としての人格……そんなものを抜きにしても、お釣りが来るぐらいに………
お母さん…
何度目かわからないぐらい…
小さな声で、そう呟いた
私はまだ…迷子のようだ
何度でも、きっと…思わず呟いてしまうだろう
未練がましいかも知れない…でも、きっと……‥それだけ愛してのことだと、私は想う
だからこれからも想い続けていく
ずっと……永遠に…………
一番大事なのは、生き様
そこはきっと、変わらないから……
何をもってしても、変えられないから…
だからこそ、互いに不自由を強いたりし合いながら、学びと成長に出来るか、巡り合わせから学べるかを試されている
それも込みでの、今世での…今世でしか出来ない、各々各個人としての唯一の試練なのだから
だから…願い続けていく
人の幸せを…
人は決して――ひとりにはなり得ないものだから
クロウ「人の幸せを願い、慈しむもの
その心を忘れないもの
それこそが…神聖ですよ
あなたの心です…」微笑