第80章 願い
はしゃぐモコナとは裏腹に、ファイは淡々と説明してくれた
ファイ「へぇ~」
小狼「…?
何て書いてるんだ?」
ファイ「んっとねえ~
簡潔に言うと、コクーンの都市だって
俺達が前にいたのは、神国コクーンの首都、空中都市コクーンだったけれど
今回いるのは、水上都市オルガノっていう、亀の背の上に創られた都市なんだって」
『へぇ』
桜「重くないのかな?」心配そう
ファイ「重さは感じないようになってるらしいよ?
結界で、最早何でもありだねえ^^」
桜「ほっ…よかった」微笑
モコナ「桜優しい!!^^」
黒鋼「で?向かう先はどこだ?」
ケイト「治療場で行ける
その前に色々やることがあるんだけれども…」
小狼「?
なんだ?」
ケイト「市民カードを作るとか色々…
まあこれは後でもいいか
先に用を済ませよう、写し身の小狼と桜に会う為にも…
治療場に向かおう」
ファイ「了かぁ~い♪」
黒鋼「お前に対価は振り掛からないんだろうな?」
ケイト「0とは言えない
でも…限りなく、少なくは出来る
出来ることをするだけだ」
黒鋼「お前…変わったな」
ケイト「?そうか?」
黒鋼「ああ…
以前は、素っ気なかった
だが…ちゃんと、俺達を向いていたし、心に寄り添おうっつう配慮が凄まじかった
が…今は何も感じねえ」
ケイト「…
^^;(くしゃ)
自分のやりたいことが分かったからね」苦笑
黒鋼「その為になら……俺達の心はどうでもいいってのか?」
ファイ「黒様、言い過ぎ」
黒鋼「事実だろうが
後で困るのはこっちなんだ
先に釘差しておくに限るだろ、こういうのは!
ただでさえこっちには無茶する馬鹿が多いんだ」
ファイ「うわあ~;
図星なだけに何も言えない^^;」
黒鋼「だったら黙ってろ」
小狼と桜とファイ『はい…;』
モコナ「黒鋼心配性~♪」
黒鋼「うるせぇ、何かあってからじゃおせぇだろ!(ギラリ)
答えろ…
何をしようとしている?
それでお前に振り掛かるのが何なのか、わかっていてそれでも背負おうってのか?」
ケイト「ああ…
背負うよ
何が降りかかることになったとしても……絶対に
……お前らに…飛び火は行かせない」真剣
黒鋼「そういう問題じゃねえ!!(ぐいっ!)←胸倉掴む
俺達にも被らせろって言ってんだろうが!!!!」真剣