第80章 願い
犯罪、癌、それらの線引きを教えることは、決して罪にはなり得ない
勝手な価値観、解釈を押し付け、
共に害しよう、脅かそうとし、それを善だと歪めることもまた歪み(癌)そのもの
勝手に決め付けて、勝手に扱い、それを善だと捻じ曲げる行為もまた癌
だから…
認識を違えてはいけない
繰り返してはいけない
同じ過ちを――業を
業が深い人間となれば…それに気付かず善だと捻じ曲げれば…その時点で、もう終わりだから
ケイト「えーっと…皆で話し合って決めない?;
原初の神々さん達皆で」
始祖神「とっくにその方針よ!」
ケイト「そ、そっか;」
始祖神「だから責任感じないことね!」
ケイト「はい…;
(それはそれで気遣ってくれてるんだろうなってわかるんだけども…;)
私にまで権利与えないでよ…@@;」ぐるぐる
始祖神「死の世界にできるけどする!?」
ケイト「愛する人達だけ生の世界、それ以外は死では駄目なの?」じと目
始祖神「全部一律!無理!」
ケイト「じゃあ生しかないじゃん」嘆息
始祖神「そう!(ビシッ!)←ケイトを指差す
こんな感じに!
よっぽどのことがない限り回さないから
形振り構わず何でもして責任を持たない人ではないから
だから…その役割や権限を付与されている
何でも好きにできる人や、その責任を蔑ろにする人、つまり癌に任せたりなんかしたら、大変なことにしかならないものね」
結論…
『鍵』とは、「癌」に『決してならないもののみ』の役割である
『定められた宿命』でもある
だから……それを意図して歪めようものなら、ただでは済まさない、済まされない
本人達の意思等関係なく
始祖神曰く
当たり前のことでしょう
とのこと
でなければ、希少性に説明が付かない
その役割のものもあるにはあるが、ケイト程完全ではない
本人と同一レベルで、次期始祖神も勤まる程のそっくりさんは、これまで生まれても来なかったから…
だから…深い意味がある
世界を車とするならば、ケイトが『鍵』
いつまでもエンジンがかからず、自由に生きることさえも出来ない
そして――『鍵』とは、絶対善
魂の自由、意志の自由、感情の自由
言わば『自由』という名の生を与える、吹き込む『鍵』
それが世界の『鍵』
絶対悪である癌とは、双極に位置する存在――