第3章 家族として
ティオネ「何でやり返さないのよ!」
ケイト「?…だって…痛いのは、嫌でしょ?」
『………』
絶句する外ないわ、こら;
服が破けて垣間見えた背にあるLevelは4になっていた。
ロキ「…なら、ケイト…あんたが痛いんは嫌じゃないんか?」
ケイト「…え?…何、が?」ぜえっぜえっ
ああ…あかん。
この眼は、本気でわかってへん目や。
感覚が麻痺してしもうとるんやな。
自分というもんを無くしてまで…
ロキ「溜息)ふう……
よお…頑張ったな。あとは任せとき」なでなで
そう頭を撫でた後、背を向けて護るように立ってからフィンとガレスの間を通って前に立った。
ロキ「あー。うちはロキってもんで、人間でいう所の神様や。
で、あんたらに一つだけ問いたい。
あんだけがむしゃらに護ろうとしてるもんに、攻撃する理由は何や?」開眼
それから街の人達はふざけるなって言ってきたが、神威で黙らせた。
で、聴き出した所によると化け物だからそういう目に遭って当然らしい。
ロキ「あんたらが無傷なんはそいつのお陰でやのに、か?
今ここでズタボロになってそれでも護ろうと必死こくような奴が化け物やて?
あんたらの方がよっぽど化け物や」黒睨
ケイト「げふっごふっ」喀血
ガレス「いかん!
エリクサーかけろ!!死ぬぞ!
血で呼吸できとらん!」
半死半生という感じの中、かけられた直後に瞬く間に傷が治っていった。
目を覚ますや否やモンスターがいないのを感知で確認後、魔法を出そうとし出した。
街の人達は既に一か所へ誘導済みや。
そやのにアイズに抱き締められる中、強引に立ち上がって唱え出した。
ケイト「我が魔力よ、空気中に散在する魔力よ!我が力となりて現象を引き起こせ!!
(魔力の全てを込めて!!)クリエイト・復元!!!」
建物を全て自らの魔力を媒体にして直した。
一瞬で街全ての土地が光彩陸離の煌めきに包まれると共に建物ごと全て直った。
身体は遺体だろうが生きとろうが関わり合いなしに全ての傷や損傷がなかったかように治り、建物もまた全て元通りに復元し、魂がまだ体から離れていない為か生き返る人達もいた。
その事象を起こした範囲は、『街の全て』。
精神枯渇で立ったまま気絶した折…その背に描かれていたLevelが4から5に変わっていた。