第79章 合一の先
フィン「……僕は………
何も望まない
求めない
ケイトならきっと帰ってくる
信じると決めたんだ
どんな時も…
君が、信じてくれたみたいに……」微笑
そっと…ケイトの右頬を、右手で優しく撫でた
すると――
程無くして、目を開けた
ケイト「っ」顔顰めズキン
フィン「身を起こして大丈夫か?無理せず横になってた方が」
ケイト「いい←手で制す
大丈夫…
俺は俺だよ
ケイトだ
変わらない…(にこ)←力無く微笑
ありがとう^^」
フィン「……大丈夫ならいいんだが」心配そうに目を細める
リヴェリア「…気分はどうだ?」
ケイト「……‥(きょろきょろ)
癌かどうか…それが、はっきりとわかる目になったようだ
認識を違えるな
繰り返すな
癌とは、それらを違え、繰り返し、歪める存在
だからこそ――消す価値しか無くなってしまう
(ズキッ!!)っ!!←顔を苦痛に歪める
右側の、頭の奥が痛い
割れそうに痛い
けど…もう、大分と収まった
この世界は―消えない世界だ
よかった…」微笑
リヴェリア「…変わらぬお前のままで、いてほしかった」哀し気
ケイト「はははっ!
変わんないよ
ただ―――見えるようになっただけだ
はっきりとね
消えるべき存在か、そうでないかが、目に、
はっきりと映るようになった
それだけだ
他『は』変わらないよ」微笑
リヴェリア「だから…休めと言ったんだ←瞑目俯く
少しでも…遠ざけたかった
少しでも……
………←再び瞑目
お前が、お前でいられなくなる危険から…遠ざけたかった」
ケイト「変わんないよ…
俺は…俺の勝手で消したりなんかはしないし、殺したり傷付けたりなんかはしない
どんなに苦しくても…当たるのは、自分だけにだったろ?
それも……ちゃんと、戒めるようになって…しなくなった
実父の悪夢を見た時…お前らには、散々迷惑掛けちまったな…
自分の頭を殴りながら、
「楽しいだろ!嬉しいだろ!!幸せだもんな!!!はっはっはっはっはっ!!!^^」と笑うしか…
そうすることでしか…乗り越えられなかった……
今こうして生きていることさえも…きっと出来ないままだったんだ
だから――お前達に出会えて…家族になれて…本当によかった……そう誇りに思うよ…何度でも」穏やかに心から微笑