第79章 合一の先
ケイト「神国で初めての墓になるけれど…いいかな?」
フィン「ああ…勿論だ」微笑
ケイト「ありがとう←目を伏せ微笑
墓の名前…なんにしようか」
リヴェリア「好きにすればいい
きっと…
お前ならいい名が浮かぶだろう…相応しい名がな」
ケイト「ふっ
そんなに大層なものじゃないんだけどなあ…
私は^^」くすくす
リヴェリア「ふふっ←瞑目微笑
お前にとってはそうだとしても…
私にとってはそうなんだ…
前にも言ったが、自信を持て」
ケイト「うん」微笑頷
その笑みは、少し晴れやかだった
泣く泣く、諦めた…
その理由は…勝手に蘇らせて、この世で生きて居たくは無いと願う3人に無理を強いたくない
私の望む幸せと、3人の望む幸せは違う
何より…
ケイト「大事な人との時間の方が大事だろ
それに勝る宝物は…きっと、他には無いから――」切なそうに顔を歪めながら心配を掛けまいと微笑する
その時…
暇なのか?と言った理由の根幹を知った
4000年も頑張るより、他にやることあるだろ…という想いも
だが…
エヴァンの過去を、神の力を通じて知った…
知ってしまった……
今にも命が喪われそうな時、妻は夫が助かることを願った
その折、始祖神が妻に降臨した
ローブをフード付きで着せられ、命を留めてもらった
エヴァン「ソフィア!!」
雨が打つ中、必死に呼び掛ける
ソフィア「どうか…←震えた手を伸ばす
お願い、子供を」
そう言って事切れる妻の手を強く、強く握り締め、立ち上がる
駆け付けた頃には、村に火の手が上がっていた
中央に行くと…
5歳もいかない子が…その躯が、高く積み上げられる所だった
4歳になったばかりの子が
高笑いされながら……
その時…ローブから光が放たれ、力に目覚めた
始まりの魔法が…
魂の望みを叶える力が
生き返らせるという選択は無かった
こんなウジがのさばる地獄の中で、幸せになれる等思えなかった
返すことはいつでもできた
でも……
どうしても…同じような人を、出したくはなかったんだ
あんなことをするウジを、なくしたかったんだ
あんな目にあうものを、もう、出したくなかったんだ
そんな想いが明け透けに、全てが包み隠すことなく伝わってきた
だからケイトは願った…
エヴァンの生を