第79章 合一の先
「俺は…お前を殺そうとしたんだぞ?
道具にしようと
ケイト「それでも!!生きろ!!!!
勝手に生を投げ出すな!!!!
そんなの…そんなのっ、がっ…正義であって堪るかっ!(つー&わなわな)←双眸から涙を零す
………
ずっ←鼻水すする
頼むから…自分まで好きにするなよっ
守る為だったなら、いくらでも𠮟られりゃいいさ
でも死んじまったら…それさえも出来なくなっちまう
そんなのはやなんだよ
たとえ守る為でも、何の為でも…
出来ることなら、誰にも死んで欲しくないし、消えて欲しくなんかはもっとない!!」瞑目
ぽとっぽととっ
頭を振るケイトの動きに釣られてか、涙が落ちて行く
「生きろと言うのか…この地獄を?」
ケイト「…………
無理強いかもしれない……
それでも…………
ヤダ」ぽつり
「……………
泣き落としのつもりか?」
ケイト「そんな気は無い!ぐすっ!
思い通りに行かなかったら死ぬってのが納得いかないだけだ!
だってお前はまだ…誰も殺してもいないし、そりゃ傷付けられもしたけれど…
何も、滅ぼしてなんかはいないだろ?
苦しめて回って力を回収して回るなんて手だってあった
方法だって選ばなかったら、魂ごと全てを奪って回って、力の全部をって手だってあったんだ
なのにお前は…それを選ばなかった
そんな人が死ぬだなんて…惜しいって思ったんだ
形振り構わずにやることなんて、いくらだって出来た
責任だっていくら追及されようが、逆に攻めてくる奴を力に変えちまえばいい、なんて手もあった
なのにお前は…そんなこと、全くしなかっただろ?
それってまともな方だよ!
俺にはわかるんだ!
やり様だってもっともっと…一杯あったのに……
もっと手短に済ませる方法なんていくらだってあるのに
お前はそれをしなかった
だから………生きてて欲しいんだよ」
「……‥」
ケイト「お前みたいな人が…正しく評価される……
そんな社会であって欲しいって、俺は思うんだ
だってお前は…死んで責任を取る気でいたんだろ?
消した後、自分も消える気でいたんだろ?
こんな自分を生み出したことも、あんな連中を生み出したことも、どちらも許せないって…ちゃんとした考えがあったんだろ?
だから――やっぱり……お前の思想も、行動も、心も、全部大事だって想うよ」