第79章 合一の先
再び光る中、変化が現れた…
ずあっ!!!!
黒髪のまま、全身を光に包んだまま、ローブが出て来た
始祖神の力の残りかす、らしい
(ちなみに補足しておくが…始祖神の力と、原初の神々の力の関係はそれぞれ一つ一つ拮抗している)
ケイト「…馴染んで…きてる?」
目の前の変化に瞠目し、自らの両掌を見つめる
はいていたズボンも服も見えなくなり、
1枚もののローブが力を全身を包み込むように発しながら風も無いのになびいていた
目に見える変化と言えば…薄く淡く光るローブとは対照的に、強く光る額の紋様と虹彩と瞳孔ぐらいだろうか…
再び光彩を無くしていた…と言うよりは、強過ぎる光からそう見えるのだと理解した、開いた瞳孔も見えない訳だし…;
寧ろ怪しいぐらいにギラギラと光っている
まるで…竜魔神のダイの時みたいだ←神の力で見た
それから…ケイトは唖然とした表情から一転、
左手で拳を握り締め、真剣な表情でその手に宿る力に対して頷いた
どうやら…力と話は付いたらしい
ケイト「冷たいようだけれど…
目的の為に取った自分の行動に責任も持たず、繰り返すばかりか増やし続ける
その選択を取った時点で、根っからそうする人間だってことは変わらないんだ!
決して!!
だから…捨て置く……!!
消える最期の瞬間まで!
俺は、あれを止めない!!
巻き込まれただけの人々を救う以外は!!」ぐっ!!
そこは変わらないらしい
フィン「どうやら問題視するべき点はこっちか…
「責任も持たず、繰り返すばかりか増やし続ける」点。
いずれにせよクズであることは変えようがない事実だ。
言葉は悪いようだけれど」片目瞑り
リヴェリア「そうだな…
と言うより、関心が持てないが故に気付かないまま、善が悪へと様変わりしてしまっている点に気付けず、悪ばかり積み上げ続けていった、と言った方が正しいんだろうが…
行動だけを見れば、必ず悪を積み上げる結果へ陥る、帰結している点は変わらないな」
フィン「そこが厄介な所なんだよ…;
ンー…本人に自覚が無いとは言え、あまりにも軽んじ過ぎではないのかい?
あまりにも浅慮と言うか無責任と言うか、無分別と言うか…;
自分に取ってでしか見れない面が大きく感じる;
自分を助けてくれた恩人が罪を被ってくれたことに真っ先に気付けないようではね…;」