第79章 合一の先
ケイト「そいつらは正しいと思う道を頑張り抜いた
それでいいんだ
死なせて回っておいて、それを背負わないで繰り返し続ける罪を、許す気は毛頭ないけれど…(かっ!)←瞳孔と虹彩が再び光る
勿論…間違いに付き合わせる気は無いよ
付き合う気も
正せる所だけは正すさ…(すっ)←光が消える
でも…どうしても無理なら…
←一瞬迷い、目を中空に向け
尊重して、消えるまで見届ける
その人生を…選択を……
だから…もう、何も言わないよ……(微笑)
その人の好きにしたらいい
降りかかるのは、本人の責任だから
だから…放っとくと、決めたんだ
創世神の言う『捨て置く』も、きっとそういうことだから(真剣)
癌に左右させない為に、それから守る為に…
原初の神々様は、消していって下さっているんだから
今生きる、俺達の為に――全ての為に
どんなに崇高な目的があったって…その為に、好きにしていいものなんかは無いから
責任も持たず、背負わないまま繰り返して、増やし続けていい道理なんて、この世のどこにもありはしないから
その道を選ぶのなら…それだけの人だった、それだけの話だ
俺は死んでも…その道は選ばない
俺を信じてくれている人達の為にも…
愛してくれる人達の為にも…
報いるべき人達から、目を逸らさない、目を背けない
どんな結末を迎えたとしても…俺は、この力を好きに扱う気は無い――決して!!」かっ!!←再び虹彩と瞳孔が光る
決して、癌のようにはならない…
自分を信じた(愛した)人達さえも消滅させる癌のようには!!
そんな強い意志を感じた
乗っ取られてはいない…
だが…
毅然とした、己という主軸、根源を掴んだようにも見えた
つまり…罪を憎んで人を憎まず、と言ったことか?
「癌」とは、「目的の為に他人を傷付ける人」
そう表現した理由は、よくわかる
目的の為に他人を傷付けた責任を蔑ろにして繰り返し、増やし続ける…世界ごと消えるまで
いずれにせよ「目的の為に他人を傷付ける」といった結末に必ず帰結するのは変わらない
ケイト?「一緒くたにするな…
フィン「?」
好き好んでやってないから、って…ずっと言い分けして繰り返す人と、
繰り返さないように減らそうとして、少しずつでも減らせている人を、
一緒にしていい訳が無いだろ!!!」かっ!!!