第79章 合一の先
先程のケイトの変化…
『純白無地のローブ』を身に纏って、虹彩と瞳孔が光彩を無くして光っていた
瞳孔が開いたままなのは…きっと、内の光が強過ぎるから……他が暗いから
口元から踝(くるぶし)まで、袖は真っ直ぐ腕が伸びた状態で手の甲まで覆う程の長さ
襟は真っ直ぐに立っており、口元は開かれていたから顔もちゃんと見れた
一見、ぶかぶかな前開きで…口元以外は全て繋がっていてるように見えた
全ての世界の『根源』――…その力を如何なく発揮していたようにも思う
大命を果たすとは――死を迎える時を意味する
なら――守るとは?
それまで寄り添い、助けとなることか?
疑念は尽きることはなく、考えても仕方ない為、男の記憶を読み取ることにした
始まりの魔法
全てを滅すると決めた経緯
在り来りなものだった
ケイトと似ている――
そう思わせる過去だった
唯一違うのは――最後の瞬間まで、独りきりだったこと
ぶつかり合う相手すらも、ぶつける相手にさえも、恵まれなかった―――
そのままに――ここまでに膨れ上がってしまった
歪まないままに、純粋が故に――全てを手に入れ、そして壊そうと目論む程に―――
リヴェリア「終わったぞ」
フィン「ああ」
すっ←前屈みになって見る
ローブや全身に術式や力がないか確認してから、しっかりと捕縛していた
ぽおっ←フィンが男に力発動
スタント・ゼロも念の為かけておこう
しかし…強敵だった
どんな力も、主軸が抜ければ無効化される
どんなに凄まじい回転のするコマであっても
突如軸が抜ければ、身が落ちて瞬く間に崩壊する
そこを突かれた
順位的は、こんな感じだろう…
創世神の力
始祖神(本人)の力(1兆5000億年)
ローブの男の力(数億年増幅分)
フロー=創世神の力(始祖神曰く拮抗している)
ケイトの始祖神の力、原初の魂
魂の力、神の力
始祖神『始祖神の原点は…着飾らない優しさです』
ケイト「変わらないって言ったのは…だからと言って一方的に自分の好きにはしない、って意味だ
決して…取らない
たとえ、どんな道を選ぶことになったとしても…
一方的に自分の好きにしていいものなんて、この世には存在しない
もし、あるとしたら…自分の心だけだ
だから…しない。変わらない…
それだけだ」