第79章 合一の先
異空間を壊す!!(ばっ!!)
スタント・ゼロ――←フィンとリヴェリアが行う
!!←瞠目
「無駄だ…
異空間全域には、自身と異空間に向けられた力の反転が施してある!」
メリオダスのフルカウンターと同じ、少ない魔力で『それ以上の力』を跳ね返せる術か!
たとえ『創世神の力』を用いたとしても跳ね返され、無防備になった自身が危険に晒される…何が起こったのかわからない内に敗れていた
という寸法、筋書か…
たとえ何もしなくても時間の問題だ、全て吸い切られる
誘い込まれた!(ギリッ!!)
何より悔しいのは…
どう転んでも、どんなに万全の準備をしたとしても…全て向こうの手の内ということだ
何にしろ…無限大の力同士を増幅させ合うことを何億年も続けて蓄えてきたのだから
創世神の力でも破れない、たとえフローであっても!それを振るうのが始祖神以外には出来ないから
だからこそ、始祖神だけを無効化させるようにして構築させたんだろう
確実に手に入れる為だけに――!!
始祖神さえ無効化出来れば、全てが無効化出来るから―――万全に手に入れる為に僕等の力まで封じて!
リヴェリア「そんなにまでして手に入れたいのか!!?」
「そうだ!!
その為に魔界から流れ出る原初の神、時空神の力を感知されないよう吸い取り続けてきたのだ!!!
神の力が人を選ぼうとも、純粋な力の塊にすれば問題は無い!!」
フィン「そうまでして…
そうまでして果たしたいものとは――一体何だ!!?」
ケイトをこんなにまでして
自然と怒りが冷めやらずにいた
「全てを――全ての世界を消滅させることだ!!!」
『!!?』
リヴェリア「そんなことの為に――!!」ギリッ!!←歯噛み
フィン「君もタダでは済まないぞ!!?」
「知った上だ!!!!!
全て知った上で決めたことだ!!!!
全てを滅する!!
それが俺の夢の果てだ!!!!!」
リヴェリア「勝手なことを抜かすな!!!!」かっ!!!!←憤怒の形相
肉体ごと魂と霊体、つまり幽体を圧縮して力の塊として手に入れようとしている
小さな光の中に閉じ込められたままのケイトを見て、その狙いが見えて叫んだ
「そこで這い蹲っていろ!!!」
それと同時に凄まじい重力が掛けられる
ぐったりと脱力し仰向けに浮いた状態のケイトが光ごと、小さく凝縮される