第79章 合一の先
リヴェリア「それでどうする?向かうのか?
皆に声を掛けて、力を貸してもらってからの方がいいのではないか?」
ケイト「いや…同じことだ」
リヴェリア「何故そう言い切れる?」
ケイト「向こうが動かないってことは…そういうことなんだろう
恐らく…既に、罠を張っているはずだ
なら、どっちにしろ同じことだろう
それに…もう、心配かけたくないんだ
大人しく相手が待っているとは限らない
差し迫った状況、時間を鑑みても、すぐ向かった方がいい
状況を把握する為にも…もし……どうにも出来なかったら、お前達だけでも」
そっ←リヴェリアがケイトの肩に手を添える
リヴェリア「それはやめろと言い含めたはずだが?」じと目
ケイト「………;
ああ…ごめん^^;
悪かった…」
フィン「……←顎に手を当てて考え込む
そう…思わせる(焦らせる)ことが、相手の策ならば?」ケイトを見やる
ケイト「……同じじゃないか?」
フィン「?」眉顰め
ケイト「……
いずれにせよ行かなければならない
なら、それが遅いか早いかだけだ」
真剣な表情で、僕等を真っ直ぐに見据えて言い放った
ウルとお腹の子は、分身の方に移動させていた
一応運動は出来る
リヴェリア「……決まりだな」目を伏せる
フィン「ああ…
こうなったら聞かないもんなあ;」ぐじゃぐじゃ線
ケイト「あはは^^;」後ろ頭を掻く
フィン「だけど、向かう前に一つだけ決めさせてもらうよ?」
ケイト「?うん」
フィン「もし…手に負えない
そう判断したなら、すぐ逃げるんだ
リヴェリア、君もだよ?」
リヴェリア「ああ…わかっている」
フィン「闇はどうする?」
ケイト「手を煩わせるほどのものじゃない
それに…
用があるのは、俺だけらしい
さっきから手招きしてやがる
あと数瞬でも待たせれば…お前の大事にしてるもん燃やすぞってな」
リヴェリア「随分と挑発的だな」
ケイト「先に行く」ぽおっ!!
フィン&リヴェリア『待て!』がしっ!!
それから一瞬で…
何も無い、暗闇しか無い異空間の中、全身を包む白いローブを着た人物が佇んでいた
そのローブはかなり古ぼけており、色が黒ずみ、煤け、所々切れ目があった
相対しただけで…凄まじい力を感じた
著しい負の――力(感情)を
突如、全方位からケイトへ襲い掛かった