第79章 合一の先
癌やケイトの因果関係
世界との関係
その果て――
詳細を詰めていくと、もっと長くなるとのこと
ケイト「ピクッ!)
(すっ)
……」
突如、ケイトが視線を南西の方角へ向けた
瞳孔と光彩が純白に光を放つ中、分身と入れ替わって恙なく進ませていった
何かが…こちらを見ているかのように感じていた
異空間を作って入り込んだ後に閉ざし、閉ざされた異空間の中から向かおうとするケイトの背に…僕は一言放った
フィン「行くのかい?」
ひとりで
そう聞くと…
数瞬程逡巡した後…付いて来てくれるか、と言い放った
フィン「勿論だとも」
リヴェリア「私もな」
ケイト「!」瞠目
リヴェリアも、閉ざされた空間を破ってきたんだろう
本当に強くなった
ケイト「……‥いいのか?」
リヴェリア「当たり前だろう
少しは分けろ」
ケイト「……頼む」お辞儀
リヴェリア「…ああ(ふっ)←嬉し気に微笑む
任せろ」真剣
ぎゅっ←杖兼槍の神器を握り締める
そして情報を与えられた
なんでも…
ケイトが言うには…封じられた空間があるらしい
そこに綻びが生じているとのこと
そして…狙いは私だ、と
フィン「そうか…」
そして元の空間では…
展望台はね、500平方メートルもあって、円状に出来ていて、降り場は中央にあるでしょ?そこから出ると、レストランと外の光景を見れて…
と、楽しそうに説明するケイトと、僕とリヴェリア、ミロとアルとディが笑って頷いていた
それとは対照的に…ケイトは、険しい顔をしたまま、ある方向を睨んでいた
リヴェリア「見られているな」
ケイト「ああ…
それ程の力の持ち主だからな
私も始祖神も、会ったことも無いが」
フィン「だとすると…何年前の人物だ?」
ケイト「……少なくとも…3000年よりも、ずっと前の人物だと思う
来れるものなら来てみろ
そんな不躾な念を通じて、感知できた
本来なら…もっと、早くに襲ってきてもおかしくは無かったんだが……
創世神の力を発揮した後から…やたら多くもなった
視線が、向けられる回数が…」
フィン「そうか…
何故、言わなかったんだい?」
ケイト「混乱させると思った
まだ不確定要素が多かったし
何より…相手が尻尾を見せなかったから…(俯)
ごめん」
フィン「謝ることじゃない」