第79章 合一の先
君はいつも…自分を犠牲にするやり方を選ぶ
問題を抱えた場合
巻き込まないよう、誰にも助けを求めず、ひとりで走る癖がある
犠牲が出るとしても、自分ひとりだけで済むように…
誰にも相談せず、一人で決める傾向が強い
それはきっと…誰にも甘えられない、頼れない環境で育ったのも起因しているんだろう
甘え方も、頼り方も、何もわからないまま…
ずっと、人がそういう目に遭わなければいい、同じ想いをしなければいい
そればかりが胸の内を占めていた
だから…自分だけが、犠牲に留まればいい
お前が無事なら…それでいい^^
その為なら…自分は無事じゃなくても構わない
小狼「本当に…同じなんだな……
とてもよくわかる…
俺も……きっと、同じことをする
たとえ――哀しませる結果になったとしても」
ケイト「ああ…
同じだ(目を伏せ微笑)
根底が←魂を真っ直ぐ見やり力無く微笑する
同じ存在なんだもの…」悲痛&苦しそうに笑う
魂は同じだけど違う人
そこは変わらない
でも…その根幹(根っこ)は、同じだ
補足するが…
桜の頃に僕が言っていたあのやり取りや←4354ページ参照
「ぶっきらぼうで冷たいだけだと思っていた」とか、出会いというのは…←4361ページ参照
出会ってからカードを奪おうとされたから、というのもあった
要は、カードキャプターさくらの世界でのことだ
小狼と桜と言ってもツバサクロニクルもあるけどね…
小狼の君から聞いた言葉を借りると…
専門の知識も無いのに迂闊に手を出すな!怪我でもしたらどうするんだ!怪我で済まされない時だってあるんだぞ!
と…心配もあってのこと(実際に死んだ人も見たことがあった)
更には、「クロウカードの封印が全て解かれる時におとずれるこの世の災いをさける為」に、
李一族の代表として、日本の友枝町に送り出されて来ていることもあってのものだった
責任感が強い分、早くに解決しようと気が急いていたのもあってだろう
香港暮らしから一転、日本暮らしだし、一人暮らしだし…全てやらないといけないし、異国で一人きりだし……
李家次期当主の重責、9歳という若さもあったんじゃないかと推測される
幼少期から厳しい修行の日々、自身の子供っぽい部分を出せない環境で育った分、どうしても自分で自分を律してしまうのかもしれない