第79章 合一の先
ケイト「ねえ…
どっちにしろ、癌を守るという行為が、世界が消滅するという結末に直結するのはわかったんだけども…
救っちゃダメなら、何をしたらいいの?」
リヴェリア「だから捨て置けと言われているだろう;」眉顰め
ケイト「だから捨て置くって具体的に何をしたらいいの?」
フィン「あー…うん、疑問は尤もだけれど、簡潔に言おうかな?
単純な話、『手出し厳禁』という訳だ」
ケイト「手出し?」首傾げ
リヴェリア「つまり…触れるな近付くな手を出すなということだ」
ケイト「えー;じゃあ何も出来ない
リヴェリア「何もするなという意味だ」
ケイト「じゃあ…癌に、皆が殺され掛けたら?
フィン「その時は迷わず守ったらいい」
ケイト「よかったああ;(ほっ)←胸を撫で下ろす
そこまで咎められたらどうしようかと;」
フィン「兎も角…癌に染まらないようにするには、関わり合いを断つのが一番なんだ。
わかったね?」
ケイト「うん、わかった…
どっちにしろ、自分のしたいようにしかしないもんね」
リヴェリア「そしてその皺寄せは私達や無関係な人達にばかりに来るという訳だ」
フィン「だがそこに責任を感じることも無いし、何より守ろうとさえもしないし、自分で後始末も皺寄せも何もしようとさえもしない。
考えるだけ無駄だ。
労力や時間を掛けるだけ、無駄というものにしかならないのだからね?」
ケイト「オッケイ!わかった。
癌を二度と救おうとはしない!頑張る!!」ふんすっ!!
フィン「本当に出来るかなあ…^^;」
リヴェリア「私達で支えるしかないだろう(苦笑)
なんでも…同じ想いをさせたくないだろうからな」微笑
フィン「ふっ)違いない…
でも…一つだけ違う所がある」
リヴェリア「?何がだ?」
フィン「『ちゃんと責任を果たして、背負って、繰り返さないよう、次に繋げることが出来る』ということだ」瞑目し、満面の笑みを浮かべる
リヴェリア「たとえ同じ押し付けだったとしても…か」
フィン「ああ…
ちゃんと責任を持って、次に繋げて行ける。
そのことの方が重要だとわかったんだ。
彼を通じて…ね?」微笑
リヴェリア「彼とは誰だ?」
フィン「……‥さあ…‥誰のことだかね^^」ふふっ
リヴェリア「教えろ」
アル「あう!」
ディ「あー!」
フィン「…君もよく知る人物だよ」微笑
