第79章 合一の先
突如、水路の水が下から上へ上がっていった←2612ページ参照
王宮への道に入ったらしい
別世界では
ファイ「ケイトちゃん…似てるね、小狼君と」微笑
黒鋼「あ?似てねえだろ」
ファイ「えー?
でもそう思うよ?
傷を抱えて無理する所なんか特に。
人の為に自分を殺す所も…」
小狼「いえ…でも、別個の存在だと思います」
サクラ「私も…そう思います。
だって…似てるけど、違うから。
同じだけど……違う」
モコナ「うーん…」
小狼「モコナは…どう思う?」
モコナ「んーーー!
モコナはどっちもいいと思う!」
黒鋼「なんだそりゃ;」眉間に皺寄せ
ファイ「うん^^(くすくす)
…そうだねえ、どっちも好きだね」伸びをする
モコナ「そう!そこが一番大事ー!^^♪」
ファイ「うん^^
ごめんね?
変なこと言ったりして」
小狼「いえ……
(同じ…存在?」
始祖神とケイトは同一の存在
本質的な所も根っこも同じもの
神として完成したまま、こっちに産まれて来たから
ケイトという霊体は…自分を大事に出来たら、人との間に壁を作れたら完璧という域まで達している
自我が異なるだけ…四月一日と小狼のように……
似てるね、小狼君と
ファイが言っていたのはその通りの意味だった
ミロが気持ちよさそうに船底に入り、小船を軽く持ち上げ快適に進んでいく
少しだけ話を戻すが…
ケイト「私なんか神様達まで燃え広がってるぞお!?」←4337ページ参照
『え゛』硬直←肝心の神様達
書けなかった神様達の反応はこの通りだ
事の顛末とやり取りを聞いたリヴェリアは呆気に取られていた
世界の規格を「癌」に合わさなかった理由は…
「全てが消える爆弾」になるからに他ならない←4122,4123ページ参照
そしてそこだけは、何があっても変わらない…変えてはいけない……全ての為にも
小さな内から消していく方針へと変えたあの日から……
「癌」とは、「責任を持たない全体への無理強い」
捨て置くしかない、唯一の綻び…世界を、全体を、消滅に誘う「歪み(元凶)」そのもの
だからこそ――これだけは忘れずに、刻み付けて行かなければいけない
神国だけではない
世界全体の為にも……
何も知らずに消されるのを、避ける為にも
それを伝える使命を果たす為にも――