第79章 合一の先
癌…
形振り構わず動く(歩みを止めない)のはいい
だが…
その歩みに、責任を持たない者だから――そうなった時「癌」となる
全体を脅かす
自ら脅かした全体に合わさない寄り添わない
自分に都合良く歪める
自分のその行動に、責任を持たない
だから繰り返す
フィン「なるほど…纏めるとこうだね?
責任を持たないで、全体を脅かす(全体に合わさない寄り添わない)
自分に都合良く歪める、繰り返す
だから癌は消す他ない
全体への無関心、顧みない行為を善行だと歪め、永遠に繰り返すから」
ケイト「そう…
優しさというのは、相手を無視して押し付けるものではないんだよ
癌を一言で言い表すのならば――「無理強い」
「自分の想い」だけ実現、『全体』を「無視して押し付ける」
『全体』を頑なに顧みないまま、善だと「自分に都合よく歪める」
一向に…合わさない、寄り添わない
自分で決めたことも、歩みも、責任も、尻拭いも後始末も事後処理も、その全てを…全体を顧みないまま着せる行為をも、その全てを繰り返すから…」
リヴェリア「なるほどな…
だが、一つだけ納得が行かないことがある」
『?』
リヴェリア「何故…私の魂の属性が、火と出るんだ?」
そして見せてきた紙は…例のもの(診断結果表)だった←4169ページ参照
ケイト「あれは戦闘用だからな
この世界でも生き抜いていけるように、すぐ使えるものを出したんだ
魂の本質は同じ
だが、霊体によっては出る属性は別
魂の本質はカッコで
小狼の時、火(水)と表記されてるよ」
リヴェリア「わかり辛い;」
ケイト「ごめん;このやり方しか浮かばんくて;」
リヴェリア「確かに、本質も強めればより一層強まるとも表記されているが;」
フィン「ケイトもまた…水が木を強め、木と一体化している火が強まる…
最終的に行き着く先が火であることは変わりようがない事実なんだ
だからこそなんだろう…納得したよ」微笑
始祖神の闇を祓う旅で、幾度となく同じ魂の元へ導かれた理由は…
ケイト「魂同士が引かれ合うから
引力みたいなものだよ
同じ魂同士で起こる現象
だから――必ず、あいつらの元へ辿り着いた
そして――あいつらも、また―――
必然って奴だな、これこそ
こちらの世界に来る時は、必ずお前か私の元に来るだろう」微笑