第79章 合一の先
建国神話序章
神都(しんと)コクーン
神に至ったものが最初に作り上げた都市
国王の故郷たる精霊都市は後に、精霊の都と呼ばれることになった
後に属国となったオリンピアは火の都、オラリオは迷宮の都と呼ばれた…
癌についての規定は、そこで定められている。
癌とは――責任を持たない、全体への無尊重と無理強い
神から見捨てられた存在
神とは、原初の神々
根っこが同じとは、現世(ケイト)や前世(正能)や前々世(ヘレイオス)と同じ関係にある
時代や背景が違うから、異なる自我を持ってるだけ
ケイト曰く、「同じだよ、根幹は…根っこは皆同じなんだ」とのこと
ケイト、フィンの順に、例を示すと…
メリオダス、エリザベス
ダイ、レオナ
ゼノン、クルス
小狼、桜
ケイト、恭弥
ケイト「何を言って聞かせて学習させても、また忘れて歪めていく
何度教えても、何度与えても、また―繰り返していくんだ
歪み(癌)そのものになる道を
だから……火も喉元過ぎれば熱さを忘れる、と同じように何度も繰り返すだけだから
好き勝手にして、全体への無尊重と無理強いを、決して忘れない人達だから
だから――やめなさいって
メリオダスからも、お母さん―始祖神様からも怒られたんだ
滅神様も怒ってた…
俺を癌だって、自分に都合よく歪めようとする癌達に……」
フィン「滅神って」
ケイト「ああ…お前の中にいる神様だ」
フィン「!!?
……僕の怒りも知っているのかい?」
ケイト「勿論。
ここまではいいか?」
フィン「あ…ああ、情報が多過ぎるが
ケイト「^^
俺も―最初に聞かされた時は困惑した
俺の中には始祖神様がいる
次期始祖神なんだって
お前も、次期滅神って」
フィン「!!?(瞠目)
聞いてないんだが…?;」
ケイト「そっ、そんなに気負うことじゃない!って言われた!
大丈夫だ!こっちでなにかしないとってわけじゃないから!!」
フィン「本当に…?」じとおおお
ケイト「ほんと!!神に誓って!!」こくこく
フィン「……そうか」
リヴェリア「私はどうなんだ?
というより…一人称が」
ケイト「あ…んっとね。
俺ってのは…全世界の俺を合わせた状態、集合体みたいなもん。
私ってのは、この世界でだけの私だよ。
で、リヴェリアも次期世界神様だから!
安心してね^^」