第79章 合一の先
僕を嫁にやる代わりにと求められた名馬――
それは――
まさか…ね?
オラリオ
黄昏の館(ロキ・ファミリア拠点)
爆太郎「ひひいいいいいん!!
ぶるるるるる」
ラウル「何でケイト以外まともに乗せてくれないんすかあああ!!?;」←放り出された
アキ「団長なのに締まりがないわね」肩すくめ溜息
ラウル「じゃあアキが乗ってみてくれっす!!」
アキ「私が乗ってどうするのよ
自分が乗らなきゃ
(どうせ振り落とされるに決まってるし」そっぽ向き
ラウル「くっそお!もう一回
うわあああああっ!!!」
アキ「名馬は乗る人を選ぶって言うしねえ…
(ラウルじゃ役不足なのかしら」じと目
テロップ『←色々と失礼』アキ指差し
…………
まさか……ね?(たらたら)←確信に変わる音
神の力も使わず乗るのに必死になるラウルとは対照的に…
頑張りなさーいと、ある程度見守ってからその場を去っていくアキだった
ラウル「えええええ!!?;」ぼろっ←泥だらけでぼろぼろ
そのまさかだとわかるのは…ケイトにだけに甘える爆太郎の態度でだった
ケイト「よしよし^^」
爆太郎「ぶるるるるる」すりすり、はみはみ
ラウル「馬まで誑し込むスキルなんてあるんすか?;」愕然
ロキ「馬、誑し//(ぷるぷる)
だぁーっはっはっはっはっはっ^^」
ばんばんばん!!
その場で抱腹絶倒し、地面を只管叩くロキ
重婚式でサポートして欲しくて約束を取り付けに行った時のことだ
フィン「何故笑ったんだい?僕を見るだけで」
ケイト「?
そんなの決まってるじゃん
どんなに痛い想いをしても、辛い想いをしても、どんなに苦しくったって…
お前が無事でいてくれるだけで、そんな想いをしていないだけで、
すげー…嬉しいんだ……よかったって、心底思うんだ(涙)
私にとって、お前は光なんだ
必ず帰ってくる、その場所を示す目印なんだ
だから――無事でいてくれ…そして叶うなら、幸せでいて欲しい
何度でも想うよ」微笑
フィン「…そうか」微笑
なで
ぎゅっ
ケイト「たとえ、どんな姿に生まれ変わったって…どんな環境に、身を置いたって……‥
絶対変わらないよ…
ここだけは、死んでも譲らない
お前は…私の誇りだ(うと)
たとえ何に生まれ変わって…必ず見つけて、惚れる…私の……唯…い…つ……‥すー」寝息