第79章 合一の先
ケイト「調教の行き届いた馬であったからな
名馬中の名馬だったんだ
戦場でお偉いさんを助けたことで下賜されたものだったし
まあ…馬に乗るの、初めてで、たまたま辿り着けたんだけどね
出会えたのもそれでだったし、たはは」頬をかく
フィン「馬のキューピット?」きょとん、ぱちくり
ケイト「とも言えるかも?
巡り合わせ――だったのかもしれない
心の底から、感謝したよ(微笑)
駄馬と呼んだのには驚いたけど^^;」
フィン「でも…よかったのかい?
名馬中の名馬だったんだろう?」
ケイト「お前には代えられないよ
たとえ何を積まれたってね
お前が無事で、幸せでいてくれるのなら、
私は何もいらないよ
好きなんだもん^^」
フィン「もお//(君って奴は…//」めろめろ
ティオナ「うわあ」
ティオネ「お互いに、惚れちゃった訳ね」
『納得』頷き合う
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ//」
当日中に
プロポーズ
当日中に準備を済ませて、何をかもを差し出す覚悟で挑んで
フィン「かっこよかったよ?」
ケイト「いや……
もっと、お前を幸せにしてやりたかった
先立って苦労をかけることになってしまって、済まない」
フィン「とうよりかくごのうえです!」前世が強く出ている
ケイト「ああ、わかってる
そこに惚れたんだ(微笑)
誰よりも頼りになる
誰よりも大事な、最高の人だから
だから――お前以外はやなんだよ
他の奴なんかに惚れてやるもんか!^^」ふふふっ
フィン「参ったなあ…
もお
僕自身も、惚れる以外の選択肢がない」
ケイト「当たり前です!」ふんすこっ!
フィン「あなたと過ごした日々は―十分に、幸せに満たされていましたよ」目を細め微笑
ケイト「ああ――私もだ
これ以上なく、この上なく、幸せであった
誰よりも―何よりも――代えがたい時を、共に過ごしてくれたこと、
心より感謝する
幸せを、代えがたい想い(愛)を、ありがとう」
フィン「―――私こそです」
ケイト「当時は――
言いたくとも、言えない時代であったから―
済まなかったな――歯がゆい思いをさせてしまって
フィン「いいえ――もったいのおございます」
ケイト「お前と会えたことで、私の幸せは始まったのだ」微笑し慈しむように見入る