第13章 結婚式と初デート
頭の上に手を置いて語るリヴェリアに、僕は何も言えなかった。
何で人の好みまで全部伝えるかな…;
まあ、そうでないと納得などするわけもないのだろうけれど。
ティオナ「なるほど。だからケイト一筋?」
アイズ「ケイトのありのままに惚れた?」
フィン「ん…ああ。そうだね//」
レフィーヤ「なんだか…恋している眼ですよね//」羨望の眼差し
ティオネ「団長、聞かせて下さい。
あの遠征の後、目覚めたケイトに説教をした時には…既に?」
フィン「いや…あの時は、あくまで手のかかる家族といった感覚だった。
だが…接していく内、行動を共にしている内…惹かれていったことは事実だ。
純朴、ひいてはその純粋さに…愛しさに。
誠実に向かい合おうとしてくれた。酒の席で改めて謝ってくれた。
絶望に等しい状況下でもなお、必死に護り抜こうと戦い続けられる『勇猛果敢』さに…
どれほどの目に遭おうとも、護ろうとする対象から傷付けられようとも殺されかけようとも…血反吐を吐きながらも必死に護り抜こうとする『直向きさ』…
同じ思いを決して味合わせまいとする優しさ、どれだけ拒絶されようとも否定されようともそれを貫こうとする勇気…
他の人ではしないだろう見方に考え方、悪だと決め付けず見極めようとする振る舞い…
言い出していったらそれこそキリがない(お手上げ)
それこそケイトは気付いてないかもしれない。
それでも…そんなケイトだから、あんな目に遭い続けていながら護り抜こうと必死になれる馬鹿だから…惚れてしまったのかもしれない。
パルゥムの現状やフィアナを知った時、あんな考え方をしてくれる人は初めてだった^^//
あれが止めになった。
それまでに惹かれていたのは、あんなに一方的な悪意に晒され続けていてもなお…あんな純粋さを忘れなかったこと、捨てなかったこと。
姉との誓いを、愚直なまでに貫き続けてきたこと…正直、語っている今でも好きで好きで仕方がないという想いが溢れ出てきている。
いつから僕は、ケイトに惚れてたんだろうね?」くす
どうやら僕は…ケイトだけでなく、恋そのものにさえも浮かれているようだ。