第79章 合一の先
そんな人なんかの為に、消えちゃダメだ
そんな人に、合わさないでよお
なんで合わさない人の為に、自分を殺そうとするんだよおお!!
やめてよ!!
お願いだからやめて!
死なないで!!
そんな人達の為に消えないでよおっっ」
声が泣いてる
その場で跪き、咽び泣いていた
フィン(この状況は…一体?)
ケイト?(単純な話だ
怨霊が、ケイトの想いを受けて消えようとしている
だが…本来ならあり得ないはずの浄化が起こっている
だから…霊として、あの世に帰る所だ)
つねっ!←フィンがケイトの頬をつねる
ケイト「いたっ!」
フィン「目の前の敵を見るんだ
君の敵は?」
ケイト「ひっく、ひっく
ぐしっ
人を、想いを、殺して回る、好きに歪めて回る人」
フィン「よろしい!
それさえわかってれば―大丈夫だろう?
ね?^^」
ケイト「っく、ぐすっ
うんっ」頷
フィン「大丈夫…大丈夫だから←抱き締め頭を撫でる
君なら、生きている人のように、死んだ今だって扱ってくれるから
だから――あの世に帰ると、決めたんだろう?
君を信じているからなんだよ?
絶対…守ってくれるって(微笑)
あんまり駄々を言って困らせちゃ駄目だよ?^^」くす
ケイト「フィンんん;;」
フィン「同じになっちゃうだろ?
しっかりしないと!
君は―勇者なんだからね?ケイト」
ケイト「……←ぽろぽろ
ぐっ←唇を引き締める頬を流れ続けていた涙が止まる
うん!
絶対――守るよ!約束する!
だから――心配しないで?
大丈夫だから――絶対、大丈夫にするからっっ」ぼろぼろ
『泣かんでいい!』
そんな想いが、天を刺した
神の場合、
ケイトの場合、自分の意にそぐわないものでも、大体は合わせようとする
害するものでもない限りは
癌は、良かれと思って行動している
だが、その本質は…他を害しても平気でいられる糞(害悪)と一緒
合わさず寄り添わないから、その想いを、痛みを、自分に都合良く変換でき、置き換えることができる
それに寄り添って、寄り添ったり合わせた気になっているだけだったりもする
あっという間に世の中は滅茶苦茶になる
神は―できる限り汲もうとする
それは――比喩表現でもなんでもなく、そのまんまだ
無駄になんかさせるもんか!!繰り返すものか!!と